H25.04.23 参議院予算委員会 丸山和也(自由民主党・無所属の会) | 産経新聞を応援する会

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村山談話


3点問題がある。

我が国は遠くない過去の一時期。
これは、歴史の評価として、いつを指しているのですか?いつからいつまでをいうのか、全く明らかになってない。

国策を誤る。
どのように国策を誤っているのか。どういう国策を誤ったのか、どういう国策ととるべきだったのか、全く触れていない。

植民地支配と侵略によって。
此の植民地支配と侵略ということは、いろんな定義がございます。西欧列強が行ったイギリスのインドの支配ということもあれば、日韓併合の国と国との合意によって行われたものなど、いろいろあります。曖昧なまま、事なかれ主義で『仲良くなりましょうよ』という文章になっている。これでは、談話として歴史的価値の全くないと感じますが。

侵略の定義も、学界的にも定義もしっかりしていない。それは国と国との関係のおいて、どちらから見るかということにおいて、違う。この談話においても、問題がある。

 

 

 

 

 

 


村山談話
先の大戦が終わりを告げてから、50年の歳月が流れました。今、あらためて、あの戦争によって犠牲となられた内外の多くの人々に思いを馳せるとき、万感胸に迫るものがあります。
 
敗戦後、日本は、あの焼け野原から、幾多の困難を乗りこえて、今日の平和と繁栄を築いてまいりました。このことは私たちの誇りであり、そのために注がれた国民の皆様1人1人の英知とたゆみない努力に、私は心から敬意の念を表わすものであります。ここに至るまで、米国をはじめ、世界の国々から寄せられた支援と協力に対し、あらためて深甚な謝意を表明いたします。また、アジア太平洋近隣諸国、米国、さらには欧州諸国との間に今日のような友好関係を築き上げるに至ったことを、心から喜びたいと思います。
 
平和で豊かな日本となった今日、私たちはややもすればこの平和の尊さ、有難さを忘れがちになります。私たちは過去のあやまちを2度と繰り返すことのないよう、戦争の悲惨さを若い世代に語り伝えていかなければなりません。とくに近隣諸国の人々と手を携えて、アジア太平洋地域ひいては世界の平和を確かなものとしていくためには、なによりも、これらの諸国との間に深い理解と信頼にもとづいた関係を培っていくことが不可欠と考えます。政府は、この考えにもとづき、特に近現代における日本と近隣アジア諸国との関係にかかわる歴史研究を支援し、各国との交流の飛躍的な拡大をはかるために、この2つを柱とした平和友好交流事業を展開しております。また、現在取り組んでいる戦後処理問題についても、わが国とこれらの国々との信頼関係を一層強化するため、私は、ひき続き誠実に対応してまいります。
 
いま、戦後50周年の節目に当たり、われわれが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。
 
わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。
 敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません。同時に、わが国は、唯一の被爆国としての体験を踏まえて、核兵器の究極の廃絶を目指し、核不拡散体制の強化など、国際的な軍縮を積極的に推進していくことが肝要であります。これこそ、過去に対するつぐないとなり、犠牲となられた方々の御霊を鎮めるゆえんとなると、私は信じております。
 「杖るは信に如くは莫し」と申します。この記念すべき時に当たり、信義を施政の根幹とすることを内外に表明し、私の誓いの言葉といたします。 


 

 

 

 

 

 

 

日韓の歴史認識の共同研究について

 


下村文科大臣
歴史認識について、関係国が共同研究をするということは大切だと思う。しかし、それそれの国の歴史観によって、共有出来るものと共有出来ないものがある中で、古代については一部共通認識が得られたものもあったが、それ以外のものは難しいということも事実であるが、今後も関係学者によって共同研究を行いことは大切だ。

丸山委員
例えば、歴史研究をするにあたっても、もし韓国側がいわゆる反日教育の中でその運動の一環としてやっているのであれば、学術的に一生懸命にやっても、噛み合ないわけです。なので、アメリカなど第三国に属する国の学者を交えて共同研究をやらないと、政治的パフォーマンスになり、いつまで経っても結論が出ないのではないか。

下村大臣
学者であるので、第三者ということについて、どういう視点で第三者であるとか、どの国の学者が望ましいというのはいうのは難しい。ただ、より客観的な学者の方が集まって共同研究をするのは望ましい。

丸山委員
カーター・J・エッカートというハーバード大学の朝鮮史の専門家の書いた『日本帝国の申し子』に、(日本は)圧政者であると同時に、社会経済の変化の推進者であった、植民地であったにも関わらず、工業が著しい発展を遂げた、植民地化という状況でありながら、朝鮮人もその工業化に積極的な役割を果たしたなど、日韓併合無くして、朝鮮の発達はなかった、近代化、工業化正に非常に貢献した、この辺りはイギリスのインドの支配なんかとは全く違うと指摘しているんですね。こういう貴重な客観的な学者を取り入れて研究しないと、単なるパフォーマンスに終わってしまい、日韓の研究が発展しないと思います。

日本帝国の申し子—高敞の金一族と韓国資本主義の植民地起源 1876-1945

下村大臣
的確なご指摘です。日韓問題においても、歴史観・第三者的な立場から、そういった方々に入って頂いて、貴重な提言だと思います。


丸山委員
私が何故こういうことをいうかと言いますと、安倍総理の深いお心にもあるのではないかと思うのですが、やはり日本という国、或は日本国民というのはひとつの気概を失ってきたと、経済発展そちらばかりにいって、本当の日本人の魂というか気概というか、これは教育に関連しているのですが、そういった部分が弱くなってきたということが政治のあらゆる面に出ているのではないか、私は歴史認識は非常に大切だと思っています。議論の多い部分だと思いますが、タブーを恐れずに、歴史認識、自虐史観を排していくために、安倍政権として蛮勇を奮って進んで頂きたいと思いますが、御決意をお願いします。

安倍総理
正に歴史については、認識という側面と一方ファクトの積み上げの側面もあるわけで、今丸山委員が挙げられた本、他方それに触発されて、ソウル大学の一員の方が、日帝支配時代に何故人口が増えたかという観点から分析した資料もあるわけでございます。そのように冷静に客観的事実から議論していくということが極めて重要だろうと思います。

日本はどちらかと言えば、いわば政治の場で論じることはすぐに外交問題で波及してくるわけで、外国問題となることによって、我々は寧ろ『それは違う』ということをわかっていながら一切口を噤んできた、タブー視してきたことも私は事実ではないかと思うわけであります。そういう意味で、政治の場で議論をせずに、アカデミックな議論を学者同士がそれぞれの学識をかけて議論して行くことが大切だと思います。前安倍政権時代に共同研究をスタートしたということであり、只今委員がご指摘頂いたように、日韓だけではなくて、もう少し範囲を広げてみてもいいのではないかなということについては、なるほどそうだなと今拝聴していて、そのように感じる次第です。

丸山委員
私が約三十数年前にアメリカに留学して、ロサンジェルスで働いていたときに、ある韓国人の、高齢の弁護士さん、もうアメリカに帰化した方ですけれども、こういうことをいわれて、すごく(印象に)残っているんですけど。

『丸山君。日本人はちょっとしっかりしてくれよ。世界広しと言えども、今までアメリカに向かってがっぷりよつで正面から戦争をして戦った国は日本しかいないんだよ。その善し悪しは別にして、また負けたけれども、アメリカに堂々と真正面から戦った国はどこにあったかと。アジアにあったかと。中国が出来たかと。朝鮮が出来たかと。インドに出来たかと。或は他の国が出来たかと。その気概というか、その魂をやはり忘れちゃ駄目だよ。』と。これはアメリカに対しても言っているんだと思うんですが、そういうことを仰ったんです。もう私よりも三十以上も上の方だったので六十くらいの方でしたけれども、これは私はある意味ショッキングだったのですが、非常に感銘を受けたんですね。

やはり日本人が、評価はいろいろありますが、世界に打ってでるというか、日本人としてのプライドをもって、世界に冠たる姿勢を示す、日本人の気概といいますか、そういうものが全般的に弱くなっているということについて、私は歴史認識も含めて、非常に大きな原因があると思っています。ですから、是非その点については、生意気なことを言うようですが、安倍政権においてしっかりとした舵取りをとって頂きたいと、是非お願いしたくこの点において私の質問は終わらせて頂きます。

(その後は、尖閣問題などの話題に移る)


まつしたまさよ【流星湘南堂】facebookもよろしく  より引用