TPPには反対しつつ、安倍政権は支持をし続けます | 産経新聞を応援する会

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昨日に引き続き、安倍総理大臣のTPP交渉参加表明の件です。

 

 

 

 

 

 

 

個人的には、交渉参加表明そのものよりも、総理の言葉が経済産業省の官僚のペーパーにしか思えなかったことについてショックを受けています。経産省に限らず、官僚さんが書く「グローバリズム推進」に関するペーパーは、抽象論だらけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一つの巨大な経済圏の内海」「日本は大きな壁にぶつかっています」「内向き志向が強まってしまった」「開放経済へとダイナミックに舵を切って」「新たな経済秩序」「今がラストチャンスです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記は安倍総理の会見の前半部からピックアップしたものですが、抽象的でしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面白いことに、会見の後半部(懸念点の部分)は具体的でした。TPP推進派が抽象論で語り、反対派が具体論で語るという構図が、そのまま表れている感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、先日のブログにも書きましたが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「既に合意されたルールがあれば、遅れて参加した日本がそれをひっくり返すことが難しいのは、厳然たる事実です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私たち自由民主党は、「聖域なき関税撤廃を前提とする限り、TPP交渉参加に反対する」と明確にしました。そのほかにも国民皆保険制度を守るなど五つの判断基準を掲げています。私たちは国民との約束は必ず守ります。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とは、完全に矛盾しています。と言いますか、本当に「国民との約束を必ず守る」が実現できるのであれば、わたくしもここまで反対はしないのです。現実のTPP交渉やスケジュール観を見る限り、「国民との約束を守る」ことが不可能ではないかと懸念しているからこそ、批判の声を上げているわけでございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ともあれ、上記は安倍総理にしても充分に理解しているのでしょう(これは疑ったことが無い)。それでも、あそこまで前向きな交渉参加表明をする以上、昨日も取り上げた西田先生の言葉「(国益を守る交渉が出来る)確信を総理自身がお持ちのようである」が正しい可能性も、確かにあると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いずれにせよ、安倍政権がTPP交渉参加を表明したからといって、「反安倍政権!」「反自民党!」などとやることは、バカげたことです。何しろ、交渉参加を表明した以上、「最悪の形」でのTPP参加を止められるのは、議会の多数派である自民党の国会議員しかいないのです。また、安倍政権はデフレ対策については、金融政策と財政政策のパッケージという正しい政策を推進しています。外交の立て直しについても、これは率直に評価するべきだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、青山繁晴氏、須田慎一郎氏と対談した際に、青山氏が、日本のマスコミについて、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「権力との対峙とは東洋的な表現で言えば「是々非々」です。その是々非々の姿勢がない。常に周りの空気だけを見て、社会の顔色をうかがい、べったりの擁護か、何でも非とするか、どちらかしかない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と語っていらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

是々非々の姿勢を必要とするのは、日本のマスコミもそうですが、国民も同じであるように思えます。何でもかんでも100%賛同できる政権など有り得ず、評価するべきところは評価する。批判するべきところは批判する。自分の意見と少しでも外れると、他の部分を全て無視して「敵」扱いするのでは、少なくとも民主政治は成立しません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、わたくしはTPPには反対しつつ、安倍政権は支持をし続けます。ある意味、日本国民は今こそ真の意味で「政治」について学ぶいい機会を得たようにも思えます。