橋下市長の大阪府知事時代の華麗な実績  嘘つきは政治家と弁護士のはじまりなのっ! | 産経新聞を応援する会

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2012-11-19 13:53:55

橋下市長の大阪府知事時代の華麗な実績

テーマ:政治   akira様の記事を転載

暴走老人が大阪まで徘徊してきたと思ったら、日本維新の会とは理念も政策もまったく違う立ち上げれ日本と強引にくっつけてしまった。その間、何も発言せず石原さんの言いなりになっている平沼さんは、まるで徘徊老人に連れまわされる痴呆老人のようである。


人を見る目がなかったと言うことか。あるいは、我々凡人にはうかがい知れない深慮遠謀があるのだろうか。


野田首相がこの合流を「野合」と言うのは、まさに「お前が言うな」だが、言っていることは合っている。それでなくても支離滅裂だった橋本維新の政策は、もう何がなんだか分からないものになっており、一体、新生日本維新の会として、どんな選挙公約になるのか見ものである。


昨晩のMr.サンデーという番組は、橋下市長を出演させ、日本維新の会の合流を露骨によいしょする内容だった。MCの宮根をはじめ、出演者がうれしそうにはしゃいでいるのを見ると心がざわつくが、我慢して見た。もう、第3極ブームを作って維新を強く推す気満々である。


ただ、橋下市長は、その中で脱原発やTPPなど、こだわっていたはずの政策で太陽と歩み寄ったことを指摘されると、「どこの政党でも内部ではこれらについて意見の相違がある」などと言い訳をしていた。しかし、もともと180度違うのだからいくら詭弁が得意でも説明しきれない。


なんだかんだと説明しようとしていたが、結局何の説明にもなっていなかった。そして、とうとう「政策なんかどこの政党でも同じようなもので、それを実行できるかどうかが重要だ」などと言い出した。そして、石原氏は東京都知事、自分は大阪府知事として実績があると胸を張る


政策なんかどこの政党でも同じ」なんだそうである。


知事の実績があれば、外交・安保、それに日本経済の建て直しも、安倍総裁より実行できるとでも言うのだろうか。しかし、大阪の財政をたてなおすことを公約として知事になった彼が残した実績はそれとは反対に「大阪府の起債許可団体への転落」というものだった。


大阪府が「起債許可団体」になったというのは、「府が公債を発行し借金しようとした時、国の許可が必要」になったと言うことで、彼が大阪府を去るときに職員に「大阪府は破産会社から優良会社になった」と満面の笑みで言ったのは、お得意のウソだったのである。


この話、「短足おじさん」さんの下記エントリに詳しいが、彼が府の借金を返すための積立金(減債基金)を削って財源にまわすなどして、財政が改善されたように装っていたことが分かった。役人と一緒になって一般には分かりにくい手を使っていたのである。


『短足おじさんの思いつ記』から【橋下TRICK】
http://tansoku159.iza.ne.jp/blog/entry/2891881/


このエントリによると、今年9月の大阪府議会での代表質問で、自民党からつぎのような指摘がされていた。(太字や強調は筆者)


 橋下前知事は就任時には大阪府を破産会社だと言い、退任時には優良会社だといい、昨年のダブル選挙では貯金を1,000億円作りましたと言い、あたかも自分一人で大阪府を建て直したかのようにおっしゃってこられました。

 今にして思えばこうした言動も、単年度収支の黒字を達成したのだというために、あるいはWTCビルの購入や私立高校無償化などのパフォーマンスのために、健全化団体転落の危機を知りながら、負担を先送りしてきたということではなかったのか、つまり、ご自身の知事としての功績を上げ、野望を実現するために、将来の大阪府民を踏み台にしたのではなかったのかと思えてなりません。今後、橋下前知事の後継者であられる松井知事が、二度とこのような負担の先送りをしないよう、しっかりと注視していくつもりであると申し述べておきます。 
(引用ここまで)


大阪府は24年度から橋下市長自らが導入した複式簿記に切り替わったが、「短足おじさん」さんは、そうなると、それまでの誤魔化しが出来なくなるので、任期満了前に大阪市へ転出したと指摘されている。大阪都構想も、実はそういう不都合をリセットするためだったのではないか


ちなみに、複式簿記化は東京をまねたものだが、これは橋下知事の実績だ。いいこともしているのである。しかし、そのために自身のごまかしが目に見えるようになるとは、なんとも皮肉な話である。


私は大阪府民だが、橋下知事になって実感としてよくなったことは何もない。むしろ、住民サービスという点では、低下している。しかし、そのおかげで危機的だった大阪府の財政は改善したと思っていたおそらくほとんどの府民も(だから他府県の人も)そう思っているはずである。


2009年度に一気に黒字化した話が実際は違っていたことは知っていたが、少なくとも危機は脱したと思い、それなりに評価していた。しかし、減債基金積み立てルールが府ルールから国ルールに変わったとはいえ、起債許可団体に転落するなどとは思いもしなかったのである。


大阪府民は橋下知事の実績をどう評価しているだろうか。彼は格好良く府の職員と対決し、結局そのけんかに勝った。それで気分がスッとした人もいるだろう。しかし、その結果、知事の意向に従う役人が重用され、彼に都合のいい見かけだおしの決算書を作るようになったのである。


橋下氏の大阪での最大の実績は、そんなトリックを使って、府民だけではなく国民に「橋下は口だけではなく大阪の財政を改善した」と思い込ませたことである。そして、大阪府を優良会社にしたと言い、無駄の象徴のような咲洲庁舎買い取りなどの失政をごまかしているのである。


そして、「自身の知事としての功績を上げ、野望を実現するために、将来の大阪府民を踏み台にした」うえに、さらに大阪市も踏み台にして、国政で大きな力をつかもうとしているのである。
もう日本は「一度やらせてみる」ような余裕はまったくないことを、我々国民は知るべきだ。


自らの著書で「ウソをつけないヤツは政治家と弁護士になれないよ!嘘つきは政治家と弁護士のはじまりなのっ!」と述べた橋下市長。たしかに、彼の実績はそれを見事に証明している
それでも、彼に期待するという人には、もうつける薬がない

(以上)