良しとすべきか　　菅総理、、硫黄島を訪れる！　そこに真心はあったか

ニックネーム：ジュルジュサンド　さんより

菅総理、、硫黄島を訪れる！　そこに真心はあったか？テーマ：政治・経済

国を守る為とは言え、赤紙一枚で軍人となり、故郷を離れた異郷の島で
戦死し、遺骨は放置されたまま、、、、65年もの長きに亘って、、、、
守った祖国の人々は復興を成し遂げ、高度成長を謳歌し、バブルに浮かれて、そこに
遺骨が眠っている事も、、、多くの人が忘れた、、、今の日本の凋落の遠因は
ここにあるような気がしてならない。　大事な事を忘れるから、大事な精神も
忘れ、腑抜けた日本人、金勘定と目先にばかり拘る者達が幅を利かすようになる。
国が滅べば、地位や財産など砂上の楼閣なのに、それすら分からぬものばかり、、、

さて、菅直人総理大臣が、小泉純一郎総理以来初めて、硫黄島を訪問した。
遺骨収集作業を視察し、視察後の追悼式で「遺骨を家族の待つ地に返すのは
国の責務。一粒一粒の砂まで確かめ、一人でも多く帰還できるよう全力を尽くす」と
明言した。硫黄島では１９４５年２～３月の攻防戦で日本兵約２万２０００人が戦死。
現在まで収容された遺骨は約８７００柱のみ。全部収集するのにまだまだ費用も時間も
掛かる、、、、しかし当然ながら日本人としてやりきる義務があると私は思う。
これは菅総理のパフォーマンスと言う向きもあるが、そうではない事を
私は信じたい。。。。総理大臣が心から遺骨に哀悼の心持って、この事業をやりきると
現地で明言したと、、、そう信じたい、、もしそうであれば菅総理は就任以来
初めて“良い事”をしたと思う。

ただ、スケジュール表を見るとわずか3時間あまりの硫黄島滞在だ。まあこの
時期によく東京を離れたと評価すべき、、、だろう。　しかし、硫黄島を
早めに切り上げて帰京後、幹事長や経団連会長などと面談するスケジュールは
仕方がないにしても午後7時30分過ぎから中国料理店「溜池山王聘珍樓」で
秘書官と食事はないだろうと思う。　無念に散った多くの遺骨を見たその日くらい、
せめて自宅で質素に夕食をとる云う発想はないのだろうか？　

もし菅総理の心に一点の申し訳なさや、哀悼、憐憫の気持ちがなく、政治的な
動機だけで硫黄島を訪問し、お茶を濁して帰って来ただけなら、その内、バチが
あたるぞ、、と思う。　硫黄島を日本の総理大臣が訪問するという事は決して
パフォーマンスでやっていいものではない。

菅総理の硫黄島訪問に真心はないのではと疑念が生じるのは上のスケジュールや
食事だけではない。　英霊（ご遺骨）に対して、軍手をしたまま手を合わせている
事から、この人は本当に真心の気持ちを持って英霊に対しているのだろうか？と疑問が
生じる、、、このような場合、社会儀礼上、手袋や帽子は取るのが礼儀である。ましてや
日本の首相が英霊に対するのであるから、最大限の礼儀が必要なのは言うまでもない。　

これは「日本が好きなだけなんだよ」ブログ
http://ameblo.jp/koramu/entry-10017517620.html
からの引用だが、昭和46年3月に故高松宮殿下が硫黄島を訪れられた時の
様子を作家の阿川弘之氏が書き残したものだ。

（前略）殿下のご訪問当時は、まだ未整理の洞窟があり、遺骨はそのまま散乱して
いたという。殿下が先ずお訪ねになったのは、米軍の火焔放射器でやられ、
ブルドーザーで生き埋めにされかけ、苦しみもがきながら脱出を試みた兵隊たちが、
折れ重なって死んだ跡地だった。「前もっての説明何もなしで洞窟の前へ立たれた
殿下は、ハッと息を呑む気配をお見せになり、やがて地べたに正座し、両手を
ついて首を垂れて、暝想状態に入られた。一言もおっしゃらないから、何を念じて
いらっしゃるのか祈っていらっしゃるのか分からないけれど、随行の者みな、
電気に打たれたような気分だったと聞いております。大分長い時間そうしていらして、
やっと立ち上がられた」

次にお訪ねになったのは、遺骨の整理が既に済んでいる壕だった。とはいえ、
拾い尽せなかった骨もあり、至る所に散らばったままの骨片もあった。仕方なしに
海上自衛隊駐屯部隊の隊員も、ふだんは靴で遺骨を踏んで歩くようになって
しまっていたという。　「ところが、殿下はためらわれた。そうして、つと靴を脱ぎ
靴下も脱ぎ、素足になって、骨片の散らばる洞窟内へ入って行かれた。私も
知ってますが、硫黄島という名前の通り、あの島の壕の中に地面から硫黄のガスが
噴き出しているんです。そこを素足で視察した人は、後にも先にも高松宮様お一人だ
そうです。

紹介したブログにはもっと詳しく書いてあるが、それはそちらでご覧頂ければと
思う。　要は日本の代表が慰霊するのならば、これほどの真心と覚悟が必要で
あるといいたい。菅総理にその真心も覚悟もなく硫黄島を訪れ、政治的に利用した
のであれば、早晩英霊達に祟られバチがあたり、終わりを全うできない、、、、
オカルトではなく、日本人の精神性としてそう思うのである。　ただ戦争は遠い昔
とはいえ、日本国総理大臣が何の真心も覚悟なく硫黄島を訪れたとは、英霊たちも、
また私も思いたくないので、、、、そうでないことを心より願うばかりである。
、、、、、でもこいつ（菅の事）は靖国へも参拝しない愚劣な男だから、、、そう思うと
疑念の方が強くなる、、、、それでもご遺骨収集を明言しただけでも”良し”とすべきか

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