ある時、インドのデリーで小さな靴店のオーナーと話しました。

私は彼にこう尋ねました。
「貴方はシヴァ神を信仰しているけど、どうしてシヴァ神なのですか?」

彼の答えはふるっていました。
「ブラフマン(梵天)はこの世界を創っただけだ。この世界は醜い。ビシュヌ神はこの醜い世界を維持しているだけだ。シヴァ神はこの醜い世界を壊して、新しい世界を創造する神だ。だから、私はシヴァ神を信仰しているのだ」

ユダヤ・キリスト教世界では、創造神は絶対的な神です。それを「この醜い世界を創造しただけだ」というのですから、私は大ウケしました。

私は、この生をよりよく生きる道ではなく、この三次元世界を離れる道を歩んでいたので、靴屋の彼の意見に共感しました。

ところが、この理解にも落とし穴がありました。
私はマハヨギ・パイロットババジ猊下に「レイプ、暴力、殺人、戦争などが蔓延するこの醜い世界を離れたい。サマーディの世界に還りたいのです」と訴えたことがありました。

猊下は珍しく、怒りの表情をお見せになることで、私に何かを見せようとしてくださったのだと受け取りました。
猊下は私を諭しました。
「醜いのは人間のマインドだ!この自然を見なさい!すべてが美しい。二度とこの世界が醜いなどと言うな!」

私は衝撃を受けました。端的な猊下のご指摘に頭をたれました。

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