西伊豆 ~冬の風物詩~ | 三角屋水産のブログ

三角屋水産のブログ

伊豆の景色や情報、当社が取り扱う商品等を楽しくご紹介していきます。

いつも三角屋水産ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

ネットショップ担当の中島です。

 

潮かつお製造の最盛期になり、たくさんの潮かつおが干されています。

年々見れる場所も少なくなっていますが、西伊豆の冬の風物詩として、この光景を見ると、「もうすぐお正月だなー」と思っていました。

※(写真はカネサ鰹節商店さんで干されている潮かつおです。)

カツオの塩漬けを干して、作られている「しおかつお」が西伊豆の田子地区で保存食として作り続けられるようになったのは、江戸時代からと文献には、書かれております。

最古の記録としては、西伊豆から平城京への年貢として納められていた証拠となる木簡が見つかっています。

 

鰹節の三大名産地の一つ、西伊豆田子地区の古来より伝えられた加工方法を元に今も製造されております。

西伊豆田子港は、以前、良質のカツオがたくさん水揚げされ、鰹漁で栄えた漁師町です。


この町では、航海安全と豊漁豊作・子孫繁栄を祈願し、ワラでお飾りを付けた「しおかつお」を飾りました。
「しおかつお」は、縁起の良い食べ物として、お正月の神棚に「正月魚」(しょうがつよ)と言う名前で、お供えされます。
お正月の三が日が過ぎると、神棚からおろし、みんなに振る舞う伝統ある郷土料理でもあります。

その昔は、しおかつおは、田子地区の船員への雇用の証しとして、年の初めに契約の品に使われたりしもしており、昔から、身近な食べ物として親しまれて来ました。

 

そんな潮かつおも、お出汁として鰹節が作られるようになり、交通の便が良くなり、冷蔵冷凍などでの保存方法の変化、世の中の減塩などの食の変化により、時代とともに食す機会がどんどん減っていきました。

全国で作られていた潮かつおも、今では唯一、西伊豆でしか作られていません。

西伊豆ではお出汁や食すだけでなく、神様へ捧げる神聖な物として神棚に飾り、食べるという伝統的な風習が残っていた為、西伊豆では潮かつおは無くてはならない物として作り続けられています。

 

「万能塩鰹茶漬け」

三角屋水産では、西伊豆の歴史ある保存食「塩鰹」を食べやすいように加工したお茶漬けの素「万能塩鰹茶漬け」を製造・販売しております。塩鰹の代表的な食べ方であるお茶漬けとして販売しておりますが、お茶漬けとしてはもちろん、卵かけご飯、焼きそば、パスタ、おにぎり、豆腐、ピザなどいろいろな食べ方で楽しめるのがこの商品の魅力です。

ぜひ、西伊豆の味を食してみてください。

 

https://sankakuya-izu.com