アミガサタケ | 三十九さんの部屋

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アミガサタケ(網傘茸) Morchella esculenta (L.)Pers. var. esculenta

子嚢菌門チャワンタケ亜門チャワンタケ綱チャワンタケ亜綱チャワンタケ目アミガサタケ科アミガサタケ属

morchella モルケラ(ギリシャ語のMorchel(アミガサタケ))
esculenta エスクレンタ(食べられる)

春に林内や公園などの地上に発生する。
高さは5~12cmほど、卵形~長細い頭部は複雑な多角形の網目状でトガリアミガサタケのように縦脈が発達しているわけではない。黄灰褐色。
柄は円筒形ででこぼこがあり白っぽい~クリーム色。
内部は空洞。
頭部はチャワンタケ型の茶碗が多数集まった状態だとか。

頭部が暗色で網目の縁が淡色なのをチャアミガサタケという。
アミガサタケの仲間はアシブトアミガサタケとか、コンボウアミガサタケとか、いろんな種類があるらしく、一方でどこまでが別種なのか難しいところもある。

頭部が黒っぽいトガリアミガサタケのような「ブラックモレル」に対して「イエローモレル」と呼ばれる。

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こちらは頭部が横を向いている。
2015年4月、神戸市内にて。

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こちらも2015年4月
トガリはイチョウや桜の樹下によく出るというが、アミガサタケの場合は?
桜というのは聞く。しかし、必ずしもそうではない。どっちかというと、自然度が高いところよりも、都会の公園とか、ちょっとした「しょうもないところ」に出る傾向があるもよう。
アルカリ土壌を好むという話もあり、ここでも、コンクリートの溝のすぐ横に出ていた。

今までトガリはよく見ていたが、「無印」は見たことがなかった。
桜の下などを散々探したが見つけられなかったが、この年、近くの公園で見つけたのと、以前のだれかの発生情報をもとに探しに行ったら見つけることができた。

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アミガサタケの断面。内部は中空。2016年4月のもの。

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アミガサタケの胞子。楕円形。1目盛り2.5μm