自然公園で採取したツエタケ属。高さは25cmほどもある。
カサの肉は比較的軟らかいが、柄は繊維質。切るときれいに縦に裂ける。
ヒダは比較的厚みがあり、幅が広い。柄に対して上生~やや湾生。
紙袋に入れて冷蔵庫で保管したのだが、取り出してみると、紙袋の中に白い粉が積もっていた。
白い粉は微細で片栗粉のよう。これはヒダから落ちたツエタケ属の胞子。
胞子を顕微鏡で見る。長さ17ミクロンほどの楕円形というかレモン型。
ヒダの先端部。
ヒダ実質は太い菌糸で構成されている。あまり規則性はないように見え、すぐほどけてしまう。
特に目立つシスチジアらしきものが見つけられない。この棍棒みたいなのがそうなのか?
組織を染色してばらばらにほぐした。ピンクに染まっているのは胞子をつける担子器。
二又に分かれているので胞子を2個付ける。ただ、中には突起が1本だけのものある。
胞子が着いているものもあった。通常は2胞子性でも、胞子を1個しか付けないものもあるんだとか。
前日に描画講座を受けたので、スケッチしてみた。
ほぼ実物大に描いている。大きいのでA4サイズに入らないのでB4サイズの紙を使った。
水彩と色鉛筆を使っている。
実際にはこのあと断面図と特徴を書き込んでいる。
カサ表面のしわがむずかしい。