東京・千葉から帰って、兵庫県の御影まで「六甲山のキノコ展」を見に行った。
これは、毎年この時期に御影高校の生徒たちが六甲山系周辺で観察したきのこについて展示するもの。写真の下が今年のポスター。
今年のポスターその2。昼間、通りににょきにょき生えているきのが・・
夜になると蛍光を発する。このポスターは同じ構図で昼と夜の2パターンが描かれており、裏表になっている。なかなかよいアイデアだが、惜しむらくは、昼間のシイノトモシビタケ?を地味な茶色にしてほしかったところ。
会場には六甲山周辺で採取され、凍結乾燥保存された標本が並べられている。普通の乾燥標本とちがって手軽にできるものではないが、業者に頼んでいるとのこと。それだけ潤沢な活動資金を持つ部活ということか。
会場の中央ではきのこの香りを体験できるようになっている。
これは和名のない「Antrodiella fragrans(アントロディエラ・フラグランス)」という硬質菌で、ほのかに桜餅のにおいがするのだとか。実際にかいでみたが、わずかにするかしないかというかんじだった。他にもマツタケなどの香りをかげるようになっていたが、いずれも時間の経過のためか、いたんだきのこのにおいだった。
落ち葉をしいたジオラマにトガリアミガサタケの凍結乾燥標本を設置して発生状況を再現。
「タマゴテングタケモドキ」とされていた標本。タマゴテングタケモドキは、その名前とはうらはらに、ツルタケにツバをつけてヒダをピンクにしたような姿で、この標本は根元が袋状ツボなのだが、ツバもなく、カサに条線がない。色も全体的に黄色っぽい。なんだか本来「タマゴテングタケモドキ」と呼ばれるべき姿をしているタマゴタケモドキのようだ。
その後、この標本は退場となった。
まだ正式な和名がついていないので、学名で書かれている通称「キアシヤマドリタケ」。
「ムラサキカスリタケ」と書かれた標本。これも違和感がある。全体がベージュ色っぽいが・・
つづく