
スジチャダイゴケ(筋茶台茸) Cyathus striatus
担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ハラタケ亜綱ハラタケ目ハラタケ科チャダイゴケ属
cyathus キアトゥス(杯の)
striatus ストリアトゥス(条線、線のある)
夏~晩秋にかけて林内の植物遺骸上や有機物に富む地上に群生する。小型きのこ。
小型とはいえ、チャダイゴケタイプでは大きい方になる。
最初は丸い形で剛毛に覆われているが、成長するとコップ型になって口を開く。
内部には類白色~黒褐色の碁石のような小粒塊があり、へその緒がついている。
チャダイゴケ類はコップに雨水が落下すると小粒塊が飛び出して胞子を散布するが、へその緒によって飛ばされた先で絡まって定着するという。
コップの外面には褐色の疎毛を密生し、内側には縦筋がある。

2012年9月、カピさんの案内で秩父ミューズパーク内の遊歩道を歩いていると、遊歩道に敷き詰められた木材チップに群生しているのを発見。水元公園をはじめ、最近は遊歩道や公園で地上にチップをしいていることが多いので、そういうところで見つけやすい。

幼菌時はこのように口も閉じていて丸っこく、全体が毛で覆われている。知らないととてもコップ型になるとは思えない。

成長してくると頂部が開いてコップ型になる。最初は口が白っぽい膜でふさがれているが、それが破れて内部が露出する。