


ウグイスハツ(鶯初) Russula heterophylla f. heterophylla
担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ベニタケ目ベニタケ科ベニタケ属
russula ルスラ(小豆色+縮小辞)
heterophylla ヘテロピラ(異なる葉(ヒダ))
2012年7月、八王子市内で撮影。
ウグイスハツは欧州では食用きのことして知られるらしいが、国内ではまだ日本新産種(海外では知られているが、国内で初めて確認された種)として正式に報告されていないという。
だから、図鑑には掲載されていない。
以下がウグイスハツの特徴であるという。
・カサ:灰緑色~淡緑色でしばしば中央部がクリーム色を帯びる
湿時は粘性あり、老成するとしばしば縁に顕著な溝線を生じる
・ヒダ:密~やや密で柄に直生し柄の周辺部では特に頻繁に分岐して網目状になることも
色は白で幅が狭い。胞子紋は白
・柄:なめらかで白色、内部は綿状で脆い
・肉:白色でもろい。変色性なし。におい味温和。
「グアイヤクチンキ」という薬品で青緑色になる
硫酸鉄で赤桃色に染まる
上の写真などを見ると、たしかに特徴的に合致するように思える。
ほんとは薬品での変色性を確認するのが確かだが、持っていないので試しようがない。
一見、「アイタケ」のような色合いだが、表面はあのようにひび割れていない。
むしろ、カワリハツの緑型である「ウグイスタケ」のほうが名前も見た目も区別しにくいかもしれない。

こちらは京都市内で撮影。近くにカワリハツだろうと思うものが生えているのでややこしいが、たしかにこちらもウグイスハツに見える。