
参加者が落ち葉をのけてなにかを見ている。
きのこでもあるのかとのぞいてみると、白い細長い物がひょろひょろと伸びていた。

しかし、正体はこのもやしだった。あちこちで昨年落下した銀杏から発芽した新芽が伸びていた。さっきのはこれが落ち葉の中で発芽したので真っ白なもやしになっていたのだ。

普段は単なる雑草としてしか見られないカタバミも、花は案外きれいなもの。

松の根元にこんな物体が。こづいても動かないので転がっているのではない。
発生しはじめたカイメンタケだろう。

近くの切り株からは同じく発生しはじめたヒイロタケが。

楓のまわりに人だかり。見上げたり撮影しているその視線の先には・・・

キクラゲ。カエデの枯れた枝から発生していた。この部分はそのうち落ちるだろう。

御苑には「松桜」がいくつかある。松の枯れた部分に鳥が落とした桜の種が発芽し、成長してやがて花を咲かせる。この松もてっぺんの切断面に桜の木が生えていた。

昼飯は御苑の食堂でカレーばい。
550円で食後にコーヒー(夏場はアイスで)がついてくる。
カレー一筋三百年 早いの うまいの 安いの~
午後は3ヶ月に一度の顕微鏡観察会。
普段は採集禁止だが、このときは特別に資料として採集したきのこの胞子などを顕微鏡で観察する。小学校低学年の子どもも熱心に自分できのこのヒダから切片を作って(かけらをピンセットでつまみとるだけだが)顕微鏡で観察していた。
かつてここでの観察会に参加した子どもが成長して京大生となり、今は子どもの指導をしている。そしてまた今の子どもたちからそういう人材が育つかもしれない。