いつもの観察会 | 三十九さんの部屋

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いざゆかん!民のために!

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先週は今年最初のいつもの観察会。
それまでしばらく雨らしい雨がなかったが、前日になって雨が降った。
朝から霧が出ていて、いつもは目の前に見える山もすっかり霧に覆われていた。

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ヒラタケは若干小さいのが残っていたが、その上にはだれかが採取した跡が残っている。

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桜の木の枝にサルノコシカケ型のきのこが。赤茶色いが上の方にあるのでよくわからない。
ズームして撮影した。

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きれいで大きいアラゲキクラゲ。雨を受けて大きくなったのだろう。
これならスーパーで売っていても違和感なし。
刻んだらラーメンにでも入れられる。

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横たわる枯木にいくつもついている。

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ヒメモグサタケも長く残っている。

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キクラゲとかの長持ちするもの以外は硬質菌が多い。カワラタケ。

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今まで気がつかなかったが、いつも登っている石段の横、セメントで固められた石の中に石英脈があり、その空洞に水晶の結晶が見えた。

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小さいがけっこうきれいな結晶が光っている。

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コガネニカワタケとかそういう黄色いキクラゲの仲間が雨で退色して白っぽくなっているのがたまに見られる。真っ白になるとシロキクラゲとまぎらわしい。これはまだ黄色が残っているのでわかりやすい。

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乾燥時は縮んでいたキクラゲのたぐいはひとたび雨が降ると復活する。このハナビラニカワタケも展開中。

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山は年中薄暗い照葉樹林で、その林床には常緑樹が多い。
これはタラヨウ。ひとつの葉の長さが20cm以上ある。

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表から見るとつやつやしている。今の時期は赤い実がなっている。
この葉っぱは傷つけるとその部分が変色するので、字を書くことができる。「葉書」という言葉の語源とする説もあるようだ。

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直径が2~3mmくらい、大きくて5mmくらいの小さなクヌギタケ属の一種。
木の枝の地面を向いた側に生えているが、柄が途中でくねっと曲がって、ちゃんとヒダが地面のほうを向くようになっている。きのこは重力を感知しているということか?
きのこの多くがカサの裏側に子実層を作るのは、胞子が雨にぬれないようにするためだとか。カサがちゃんと傘になっているということで実に合理的に作られている。ヒダになっているのはより多くの胞子をつけるために表面積を増やしているからで、ものの形には理由がある。
胞子は単に落下して風に乗って飛んでいくのではなくて、担子菌の場合は、胞子がついている担子器の、胞子の付け根に水滴ができて、その水滴が胞子表面の水膜に合流するとき表面張力で胞子の重心が移動して2万Gもの加速度がついて胞子が射出されるのだそうだ。
そんな精緻なしくみを守るためにヒダは傘の裏にあるというわけか。

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一枚写真を忘れていた。左大きい方がクリタケ。右小さい方がニガクリタケ。