スジチャダイゴケ | 三十九さんの部屋

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スジチャダイゴケ(線茶台茸) Cyathus striatus

担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ハラタケ亜綱ハラタケ目チャダイゴケ科チャダイゴケ属
cyathus キアトゥス(杯の)
striatus ストリアトゥス(条線、線のある)

夏~晩秋に各種林内の植物遺骸上や有機質に富んだ地上に群生する。小型きのこ。
小型とはいえ、チャダイゴケのたぐいの中では大きい方。
幼菌時は丸まっていて白色剛毛を密生する。
成長するとコップ型になり、内側には顕著な縦筋がある。
こうした「チャダイゴケ」タイプのきのこはコップ型の底に小石のような「小粒塊」があり、その中に胞子が詰まっている。
このきのこはうまいシステムになっており、雨が降ると、雨粒がコップの中に落ちて、その勢いで中の小粒塊が飛び出す。飛び出した小粒塊は周囲の植物にくっつく。小粒塊にはへその緒のような糸がついており、その糸で草にからみつく。
その小粒塊がついた草を草食動物などが食べると、胞子は糞とともに排泄されて、そこから胞子が発芽して広がっていく。
コップの形も、落ちた雨粒がうまく動いて小粒塊を飛び出させるよう設計されている。
同じようなスタイルをしたチャダイゴケ科にはへその緒がないコチャダイゴケ属やへその緒があるツネノチャダイゴケ属などがある。
2011年9月、埼玉ミューズパークで撮影。

追加
上の写真ではすでに中の小粒塊は飛び出してしまった跡。つまり空っぽの状態。

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これは千葉県でのハタケチャダイゴケ。
これはコップの中に黒い碁石みたいなのが入っている。これが小粒塊。