ヤブニワタケ | 三十九さんの部屋

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ヤブニワタケ(藪庭茸) Paxillus atrotomentosus var. bambusinus

担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ハラタケ亜綱イグチ目ヒダハタケ科ヒダハタケ属
paxillus パキシルス(小さな杭又は栓)
atrotomentosus アトロトメントスス(黒い密綿毛のある)
var. 変種
bambusinus バンブシヌス(竹のくぼみ?)

夏~秋に竹藪の地上や竹の根元に発生する。中型~大型きのこ。
外見的にはニワタケとほぼ同じ。ニワタケは広葉樹林に発生する。
カサは表面がつや消しのさび褐色~暗褐色で饅頭型から平らに開き、中央部は浅くくぼむ。
カサの縁は内側に巻く。
ヒダは密で柄に対して垂生。
柄は強靱でカサの中央よりも偏ってつく。表面は黒褐色の密毛に覆われている。
肉質は硬くて食用にはならない。
有毒であるといわれる。

先週日曜日(2011年6月)に近くの竹林で撮影。
ハチクを収穫していて見つけた。

2013年9月23日追加
「増補改訂新版日本のきのこ」によると、ニワタケは新たにイチョウタケ科イチョウタケ属とされたが、ヤブニワタケに関しては旧学名のまま掲載されているので、それに従った。

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撮影のためにガラスの上に置いておいたら、ヒダを下のほうにしていたほうをのけると胞子が落下していた。色の付いている胞子の場合、白い紙のうえで落下させると、ヒダの形で胞子が落ちる。こうして「胞子紋」を見ると、胞子の色がわかる。たった数時間でもこんなに胞子が落ちる場合がある。
見るとニワタケの特徴らしく、淡黄土色とでもいう色だった。

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胞子を顕微鏡で見るため、スライドグラスの上にカサの一部を置いて蓋をしておく。
こうして胞子を落下させる。

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ヤブニワタケの胞子400倍。ちょっと楕円形の丸い平滑な胞子で大きさは5マイクロメーターほど。
特徴的でもないので見てもおもしろくない。