

カレエダタケモドキ(枯枝茸擬) Clavulina rugosa
担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱アンズタケ目カレエダタケ科カレエダタケ属
clavulina クラウリナ(「Clavaria(シロソウメンタケ属)」の子実体)
rugosa ルゴサ(しわのある)
春~秋に林内地上に発生。小型きのこ。
子実体は高さ1~3cmの棍棒型で、先端部は若干枝分かれする。
全体が白色~クリーム色で表面に浅いしわがある。
肉は白色でいくらか弾力あり、もろくない。
こうしたタイプのきのこは子実体の表面全体に胞子が形成される。
よく似たきのこはいくつかあるが、
シロソウメンタケは同じように全体が白色だがほとんど分岐せず、肉質がもろい。
また断面は円筒形でしわがない。
同属のカレエダタケはもっと根元から多数分岐してややホウキタケ型になる。
こうしたタイプのきのこはかつてはホウキタケやフサヒメホウキタケなどとともに「ヒダナシタケ目」とされていたが、分子系統による分類では「ヒダナシタケ目」という分類自体が消滅し、それぞれまったく異なる目となった。
ホウキタケ属はホウキタケ科からラッパタケ目ラッパタケ科に
フサヒメホウキタケ属はフサヒメホウキタケ科からベニタケ目マツカサタケ科に
カレエダタケ属はカレエダタケ科からアンズタケ目アンズタケ科となった。

カレエダタケモドキの胞子。
400倍で撮影。1目盛りが2.5ミクロン。
胞子は表面平滑で球形。直径およそ10ミクロンほど。
短い突起のようなものがついているのが見える。