
きのこの名優たち
ISBN4-635-58804-1 C0045
発行 山と渓谷社
著者 ロラン・サバティエ
解説 ジョルジュ・ベッケル
監修 本郷次雄
訳 永井眞貴子
1998年10月30日 初版第1刷発行
定価 2,500円(税別)
もともとはフランスの書籍だったもよう。
解説者はフランス菌学会の名誉会長。イラストを描いたサバティエ氏はフランス菌学会会員にしてユーモア作家協会会員。
日本版の出版にあたり兵庫を拠点に活動していた「日本キノコ協会」の関係者が動いた。
内容はというと、食用から有毒種まで、様々なきのこについて解説しつつ、きのこを擬人化したイラストを沿えて楽しく読ませる。おふざけではなく、学名の意味から胞子の顕微鏡図、きのこの断面図や発生時期、学術的特徴の解説を掲載している。
この本の肝は、本のタイトルにもあるように、さまざまなきのこがさまざまな役柄を演じているユーモラスなイラストで、まさに「名優たち」ぞろい。
外国の書籍なので、日本では知られていない種類も掲載されているが、おなじみの種類もある。
日本版のオリジナルとして、本郷氏によるフォロー解説や、きのこの名優についての川柳が書かれている。
下の写真はその1ページ。左ページにきのこの解説、右ページにきのこの名優が描かれる。
これは「悪魔のイグチ」こと「ボレトゥス・サタナス(ウラベニイグチ)」のページ。
