「ドロンコツチスギタケ」 | 三十九さんの部屋

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「ドロンコツチスギタケ」(一部での通称) Phoriota sp.

担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ハラタケ亜綱ハラタケ目モエギタケ科スギタケ属
phoriota ポリオタ(ギリシャ語のphorios(鱗)から)

冬に林内地面から生える。
写真のものは京都市内の山中で、シイ・カシとヒノキが混じる林内。
見た目がおせじにもきれいとはいいがたく、土色をしているので一部でこう通称される。

地面から生える黄色いスギタケを「ツチスギタケ」と呼んで食用にしている地域があり、山と渓谷社の「カラー名鑑日本のきのこ」でそのようなきのこが「ツチスギタケ」として掲載されたため、「地面から出るスギタケ」を「ツチスギタケ」と思っている人がいる。しかし、その地面から生える黄色いスギタケは地中の根や埋もれ木から出た「スギタケ」か、まったく別の地上生のスギタケ属の一種であるとされ、真のツチスギタケとは別種。
真のツチスギタケとはどのようなものかは「四国旅行きのこ」シリーズに掲載しているが、土色でほんとにしょうもない?きのこ。

この通称「ドロンコツチスギタケ」はツチスギタケとは異なるが、似通ったスタイルをしており、スギタケ属のきのこであることはわかる。
ツチスギタケが土色のカサに淡褐色の鱗片をつけるのに対し、こちらは暗茶褐色の鱗片がつく。
まだ不明種扱いであり、その正体は研究されている最中。