
原色日本新菌類図鑑
保育社 ISBN4-586-30075-2 C3645(Vol.1)
ISBN4-586-30076-0 C3645(Vol.2)
定価 5,700円(Vol.1)、5,600円(Vol.2)いずれも税別
今関六也
本郷次雄 編著
昭和62年6月30日 初版発行 平成7年10月31日 2刷発行(Vol.1)
平成元年5月31日 初版発行 平成10年4月1日 2刷発行(Vol.2)
関係者では「保育社図鑑」とか「本郷図鑑」と呼ばれるもの。
国内のきのこ図鑑ではおそらく最も古く、かつ、最も信頼おける最高峰図鑑。
というのも、その後出版されたきのこ図鑑の記述はみなこの本の内容がもととなっているため。
昭和62年発行では新しいと思われるかもしれないが、もっと古い時期から発行されていて、現在の体裁になるまで2回のリニューアルが行われている。だから、この本の初版はリニューアル第2弾の初版ということになる。
この本は2冊に分かれていて、(1)はヒラタケ科からイグチ科ベニイグチ属まで、(2)はイグチ科クリイロイグチ属から子嚢菌までを掲載している。
内容の体裁は、最初にカラー口絵できのこの写真又は水彩画(本郷氏によるもの)を掲載し、その後で口絵のきのこの解説文が掲載されている。それぞれの分類ごとに、科や属の特徴や、胞子の図を掲載。
本格的にきのこの分類を勉強するにはこの本は避けて通れない。
最近、発行元の保育社が倒産してしまったので、この本を含む「原色図鑑」シリーズは現存する在庫しかないことになる。ただでさえ、この菌類図鑑は他の鳥類とか岩石などと比べて本屋での目撃例が少ないため、これから手に入れようとしても入手困難になるかもしれない。