
ツリガネタケ(釣鐘茸) Fomes fomentarius
担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱タマチョレイタケ目タマチョレイタケ科ツリガネタケ属
fomes フォメス(火口)
fomentarius フォメンタリウス(火口を作る)
ブナなどの倒木に発生。標高の高い地域、北方ではわりと普通に見られるという。
大型で単生するものと、小型で群生するものがある。写真は群生タイプ。
両者は別種でないかという考えもある。
輪のような、年輪のようなもようは多年生で年々成長している痕跡。
胞子は白色。
内部がフェルト状で、学名にもあるように、これをほぐして、火だねを着火させる「火口(ほくち)」を作るのに用いられた。
ヨーロッパの氷河で発見された5000年前のミイラ「アイスマン」の所持品にも含まれ、やはり火口に使ったのではないかとされる。
国内でも火口に使った地域があるそうで、方言で「ホクチタケ」「ホグギノゴ」と呼ぶところもあるという。

2013年9月21日追加
2012年9月、新潟県で撮影。ツリガネタケの大型タイプ。小型タイプとは別種という考えが有力。