マツオウジ | 三十九さんの部屋

三十九さんの部屋

いざゆかん!民のために!

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

マツオウジ(松旺子) Neolentinus lepideus

担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱キカイガラタケ目キカイガラタケ科マツオウジ属
neolentinus ネオレンティヌス(neo(新しい)+lentinus(柔軟で丈夫な))
lepideus レピデウス(鱗片のある)

松など針葉樹の枯れ木から発生。
従来「マツオウジ」と呼ばれたきのこには実は2種類含まれており、「Neolentinus lepideus」の学名が当てられているのは3枚目の写真にある、全体が白っぽくて柄にツバのあるタイプ。上の2枚は黄色みがかって(写真のものはだいぶ白いが)柄にツバのないタイプで、「真のマツオウジ(Neolentinus lepideus)」とは別種であるとされる。本によってはツバのないほうを「マツオウジ」とし、ツバのあるほうを「ツバマツオウジ」としたり、「スギオウジ」などと呼ぶ人もいるが、「マツオウジ」という和名が「Neolentinus lepideus」に該当するのであれば、ツバのあるほうを「マツオウジ」と呼ばなければならない。では、ツバのないほうはいったいなにか?

「マツオウジ」という名前は、「松に旺盛に生える」という意味であるといい、「松王子(Prince of pine)」ではない。

食用とされるが、体質によっては中毒することもあるというので注意が必要。

従来はハラタケ目のヒラタケ科とされていたが、新分類ではなんと、キカイガラタケ目のキカイガラタケ科になってしまった。カイガラタケといえば、サルノコシカケの仲間のような堅いきのこで、カサの裏がヒダ状になっているきのこ。カイガラタケはタマチョレイタケ(サルノコシカケ)目でちがうグループだが、まったく従来とはちがう目になっているのには驚かされる。(青字部分は追加修正)
しかも、属名が従来「Lentinus」だったものに「neo」がついている。

イメージ 4

2013年10月9日追加
ヒダを見ると縁が鋸歯状(のこぎりの歯のようにぎざぎざ)になっているのが特徴

イメージ 5

カサに茶色い鱗片あり。一見、アメリカマツタケみたい
上2点は2012年5月撮影