『ミュージカル薄桜鬼真改山南敬助篇』大阪公演全鑑賞感想その壱 | りんりんのブログ

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我が2023年…一片の悔いなし!!

11月の発表からずーっと、ずーっと、ずーっと…

待ってましたー!!!

LIVE3を9公演中配信も含めて6公演見たボクですが。

つくづく本編を劇場で1回しか見てないなんてもったいないと思ってました。

相馬篇、斎藤一篇、1回のみで後は配信ばかり…

なので!待ちに待った今回の薄ミュは

大阪公演4公演、全部見ることにしましたークラッカー

LIVE3を見た母も、本編を見てみたいと言っていたので大阪公演初日初回は一緒に見ました!

今回のために作ったネイルチップとスーツケースも持って向かいました!

歴代の薄ミュの中でも、最高に素敵な作品と言っても良いくらいに最高でした!

なんと今回から、観客用通路も使った演出も入れてくれました!

長きに渡ったコロナから数年…ようやくこんな日を迎える日が来るとは…

キャストはほぼ斎藤一篇からの続投。

山崎役の椎名鯛造くんがLIVEで卒業して、

新しく山崎役になったのは田口司くんでした。

そして山南敬助ルートには欠かせないキャラクター、

南雲薫が約9年ぶりに登場!

初代の鈴木拡樹くんから、2代目薫は星元裕月ちゃんになりました。

裕月ちゃんはボクと同じで薄ミュ藤堂平助篇を見て橋本祥平くんの演技に感動して

俳優の道に進んだそうです。

尊敬と同時に少しヤキモチ妬きました。

薫もこんな気持ちだったのかも…

あとおかえり!佐々木喜英風間!

何気に原田左之助篇からだから約6年ぶり!

黎明録からの復活が輝馬さんと同時期なんですよね!

(何故か『新選組奇譚』と『LIVE2』には山南さんいなかったので)

異例の土方歳三から風間千景になったたった1人のキャスト!

ついに来ましたよ!輝馬さんが座長!

2015年の薄ミュ黎明録から出演していた彼が

ついにセンターに立つ日が来ましたよ!

というか山南敬助篇やるんだったら

絶対山南敬助は輝馬さんじゃなきゃイヤでした!

ここでキャスト変更なんてしたら暴動ものでしたよ!

思えば…黎明録、浪士組時代を知っているキャストは

井俣太良さん、輝馬さん、その時は土方さんだったけど佐々木喜英さんだけなんですね…

 

セリフと歌詞はうろ覚えで

あくまで主観なのでボクの感じたことは個人の感想なので、捉え方は違うかも知れませんのでご了承下さい。

 

客席に座って思ったことは

前作よりも廃墟のような不穏な空気が漂うセットでした。

↑京都はなの舞の薄桜鬼メニュー「戦いのあと」
あくまでイメージですがこんな感じに近かったです。
今回の舞台は八百屋舞台という坂のある舞台で
演じ側からするとかなり体力を消費される舞台だそうです。
傍から見ると階段の方がキツく見えがちなのですが、
そうですよね。階段なら落ちないように気を付ければ平面に立ってるのと同じですけど、
坂だったら居る間は体に力入れて支えなきゃいけませんもんね。そりゃキツい。
そしてオープニングが記事で見た通り斬新!
https://enterstage.jp/news/2023/04/118682.html
 
※①今までの薄ミュでは千鶴の歌から始まり、胸を熱くさせるシーンと盛り上げる『ヤイサ!ヤイサ!ヤイサ!』または『雪風華』が最初にあったのですが
今作は暗転すると赤い照明が『変若水』を照らし、
歌い出しになると後ろにいる山南さんが這いつくばって現れる!
 
      死は永遠ではない 風が人の記憶を
  消し去ってくれたならば 無がそこに 残るから
 
地の底を這い上がろうとするかのような歌声と
唯一の可能性に死を感じながらも求める渇望さ出しながら這い寄る山南さん…
襖の影と現れる羅刹隊士たちがより一層不穏さを出します。
 
    生は永遠であると言えるか 誰も言わないだろう
   だがどんな風に曝されても 消えないものはある
 
すっと起き上がり断言するように
 
      ーそれは 永遠だ
 
記事でも書いてありましたが、
一味違うダークな印象と、山南さんがこれから辿る羅刹の道とそこに待ち受ける運命を感じさせるオープニングでした。
下手にある襖には近藤さん、上手には土方さんのシルエットが浮かぶ。
近藤さんが襖を開けて出てくると山崎が
「山南総長が隊務中に左腕に重症を負ったそうです」
真ん中では山南さんが浪士と戦い、最中に左腕を斬られ、片手だけでも斬ろうとする痛々しい場面が映る。
「命に別条はありませんが…」
「やはり…剣を振れぬほどの深手か…」
そう呟くと土方さんが出てきて
「最悪、二度と剣は握れねぇかもしれねぇな…」
と辛そうに言う土方さん。
山南さんは倒れながらも歌う。
後ろでは平助たち新選組が浪士たちを斬る姿が映る。
 
        明くる里を離れ この身を振るい
      時代に届かんと 産声を上げた蒼
 
千鶴が背後から出てきて
 
     言葉無くとも 人を教えてくれた
   今 聞かねば ならぬ ことがある
 
千鶴が変若水を手にとる
 
      今 知るべき ことがある
          私は___
 
互いに後ろを見せている2人は後ろに下がって顔を合わせる。山南さんは千鶴ではなく変若水に目を向ける。
 
              何者であるかと__
 
変若水を取り、はける山南さん。
 
残された千鶴は4人の羅刹隊士に襲われ、
そこを一くん、総司に助けられると
「いいか逃げるなよ。背を向ければ…斬る!」
 
※②暗転すると徐々に燭台の光が浮かび上がる。
ここ本当に素敵でみんなは蝋燭を模したライトを使ってるんですけど、山南さんだけは本物の火を使った蝋燭を使ってて揺らめきがダークさを出してました!
「池田屋か…四国屋…これは新選組にとって
賭けになるでしょう…」
「武士として歴史に名を残せるか否か
そういうことだな?山南君」
「どっちに転がったって一緒だ。貫きゃ誠になる」
「異論はありません」
「近藤さんには僕がいるから」
「では…鴨川を挟んで隊を二手に
四国屋には…」
「俺が行く」
「では…斎藤君、原田君も傍に」
「この京を火の海にはさせねぇよ」
「当たり前だ」
「池田屋には…近藤さん」
「あぁ」
「もちろんオレも行くからな」
「山南さん、あんたはここに残ってくれ
全体を見渡せるのはあんただけだ
…それにその怪我だ」
「…解りました」
みんなが二列に並びその間を山南さんが通る
「では行くとしよう」
次々に火を消していき、残るは山南さんの蝋燭の焔のみ…
「我らが何者であるか__」
フッと一息で火を消すと
「__試すときです!」
 
ここで今回の『雪風華』が流れます!
過去作とはまた違う曲調でロックな感じでした!
最初の『刻んだ痛みよ~♪』のところは山南さんがいなくて
『浅葱の夢写してく~』のみんなが集まるところは
土方さんがしゃがんで近藤さんを見えるようにするところは八百屋舞台ならではの見せ方って感じで
カッコいいです!
『一度しかない 最果てにある 祭り』
左之兄貴パートで22日の夜公演では「パキンッ」って音がして何かと思ったら浪士の刀が折られてました。
さすが兄貴です!アンサンブルの人もまるで鬼滅の刃の炭治郎を思わせる剣の振り方でした。
 
   夢ひそか 闇を照らす 鏡 鬼となり 身を写す
 
でやっと山南さん登場!
そしてセンターで踊ってるー!夢に見た光景!
二番を歌いきるとみんな戦闘を繰り広げ、次パートまでにはけるんですけど後ろに大ジャンプしてはける太良さんカッコいいです。
 
     憂国の炎を纒い 一族の血をより深く
 
綱道さんパートがLIVE3のだー!
 
      孤独を糧に 怒り 鬼と化してく心
 
歩き方が女性!妖艶!薫!
 
    選ばれしこの運命 花に返り咲く
 
     狂い咲いた花を鎮める鬼火
          名前のない花よ 血で名付けよう
               明日を消し去る
      気高きの鬼の誇りを~
 
ここの風間登場は周りがオペラグラスを持った数が多かったです。
おおー!珍しい!天霧対近藤さんに、不知火対土方さん!
 
刀改めた志 生まれ生きる 大地へと
   貫き続け 真の意味を背負ってく~
 
 終わりなき 舞台を          
 風 高らかに告げて行く
行け 散れ 弱き心 
時代の鬼となれ~
 
今までは千鶴の歌声と共に次々と新選組の皆が斬られて倒れてしまうんですけど
今作は一斉に倒れてました。
 
     失いし日々 纏ったこの背中
        すべてを捧げるから
          朝日よ
 
『誠となれ~』
 
山南敬助篇のみの歌とパート!最高でした!
 
※③<千鶴、しばらくだが京に行くことになった>
<しばらくってどのくらい?>
<それはわからん、一月になるか二月になるか…>
<そう…気をつけてね。父様、京の都は治安が悪いっていうのも>
<安心しなさい、京にいる間はできるだけ手紙を書くよ>
<うん、約束ね?>
 
父様の優しい指で 折ってくれた鶴
雨に濡れても 羽を休めない
この雨はね~きっとお前を照らす
強く降り続き いつか 虹を架けるまで
覚えておきなさい
私を照らす雨_
鬼雨ー
そう呼ぶのだよ
 
後ろに行ってしまう綱道さんを追いかけると
白いだんだら羽織を来た土方さんが行く手を阻む。
<そうして私は出会った、あの人たちに>
 
明かりが付いて新選組の皆が出てくる。
「土方さん、コイツが目撃者?」
平助が千鶴に近づく
「年端もいかねぇ小娘が
下手な男装までして何を果たそうってんだ?」
「ちょっと待てって!…え?お前女!?」
「は、はい!」
平助に顔をマジマジ見られてビックリしちゃう千鶴
総司笑ってる!
まだ見続けてるし(笑)
今回のメインキャラでもある山南さんまあまあ後ろにいるなぁ
「どうやら江戸からここまで一人で来たようだな?
お前の目的はなんだ?…雪村千鶴」
「土方さんその名前!」
「おいおい偶然にしちゃ出来すぎだぜ!」
「まあ待て、それを判断するためにも君の話を聞かせて貰おうじゃないか」
千鶴は佇まいを直すと
「私は…連絡の途絶えた父を探しに江戸から京へ来ました」
「してお父上の何と言うのかね?」
「はい、父は雪村綱道という蘭方医です」
「繋がったな」
「え?」
「まさか本当に綱道さんのご息女だとは…」
「父をご存じなんですか?」
「綱道氏の行方は現在新選組で調査している」
「あ、勘違いしないでね?
僕たちは綱道さんを狙ってるってワケじゃないから」
「近藤さん、どうでしょう?
同じ人物を探すもの同士…彼女に手を貸してあげてはいかがかと?」
いかがかとって言いにくいよね…
「う~ん、どうだろうトシ?山南君の意見には俺も賛成だが」
「…昨夜見たこと黙ってるつーなら
父親が見つかるまでお前を保護してやる」
「…ありがとうございます!」
「…雪村君。それでは少し私とお話を」
おー!ここは今までにない流れだ!
そういうと皆が席を外してくれる。
平助はまたなって感じで千鶴にさ優しくしてくれる
どの作品でも平助はイイヤツだなー。
「話とは…?」
「君がここにいる理由と言ってもいいでしょう」
山南さんは懐からびいどろの瓶を取り出す
「それは?」
「これは君の父親である綱道さんが
幕府の密使を受けて研究していた薬で『変若水』
と言います
元々西洋から渡来して来た物だそうです
人体に劇的な変化をもたらす秘薬としてね」
「劇的な変化というと?」
「単純な表現をすると
筋力や自己治癒力の増強でしょうか
しかしその薬には致命的な欠陥がありました
強すぎる薬の効果が人間の精神を狂わすに至ったのです
その姿は君も見たはずです」
「それって…!」
白髪の剣士たちが出てくる
「そう…あのときの隊士たちです
彼らは血に狂う化け物と成り果てました
我々は羅刹と呼んでいます
綱道さんは新選組という実験場でこの薬の改良を行なっていたのです」
山南さんは千鶴から変若水を取る
「そんな…父が…」
「しかし綱道さんは行方不明となり、実験は中断されました
我々が綱道さんを探す理由です」
「皆さんは父様を見つけたらどうするつもりですか?」
「もちろん実験を続けるんですよ
…時間は残されていないのです」
羅刹たちが現れる
 
頭で 描ける ものはある
思想も 戦も 行く末さえも
だが…ひっそりと…
あの日静かに決めた 居場所…
 
動かぬ 体は 闇と同じ
駆け抜ける先に 用があるのだ
手に入るのか 今の私に~
 
羅刹たちが剣を抜いてはける
 
この目で 見届けたい 闇夜を抜けた先へ
 
ここの右手を目に当てて目を見開く山南さんは
目指す先への渇望さを感じてドキッとしました。
この手で 振り抜きたい 彼らを照らす道へ~…
それが居場所だと…この水が…言っている
…この水が____
ここのロングトーンとビブラートが好きです。
山南さんが歌いながら後ろを向くと障子に
近藤さん、総司、新八、平助のシルエットが写ってて
『蒼であれ』が流れる。
ちなみにアンサンブルは全員で8人。
先ほどの羅刹でみんな羅刹になってたのに、
はけた後にもう長州藩士になってます。その間大体55秒!
「会津中将お預かり浪士隊新選組!
詮議のため宿内を改める!」
もうお馴染みのこれー!
 
この日のために生きてきた
暗き世に今 真っ青な炎を
この日の本に掲げてやる 
背を向けるな
そこには命よりも 
重い誠があるから
たとえ 血に染まっても 
蒼であれ さあ
 
池田屋でみんなが戦ってる場に障子が横切る
角度によっては文机持ってる山南さんが垣間見えます。
襖が開くと文机の前に座ってる山南さんが書き終えたように筆を置く。そこに千鶴が来て
「山南さん!私にも出来ることはありませんか」
「…雪村君が出るほどのことではありません」
「お願いします!…ここで父を探すと決めた以上出来ることはしたいんです!」
山南さんの前に行って土下座してお願いする
そこに山崎も来て
「山南総長!奴らの会合場所が池田屋と判明致しました」
「本命は四国屋だったはず…!」
「山崎君。君は先ず四国屋に向かった土方君に伝えてください」
命令を聞いて行こうとすると
「そしてその伝令には…この子も同行させて欲しい
…人手が足りないのは事実
それに道中で敵と遭遇してしまっては土方君との合流も遅れてしまうでしょう」
「雪村君と言ったな、残念ながら君の安全は保障出来ない
それでも構わないというなら同行してくれ」
「私!行きます!お手伝いさせてください!」
「…覚悟は良いようですね」
ここで真ん中の観客通路使って総司が走っていくのでビックリしました。
23日の昼公演ではその近くでしたので間近で見られました。
 
あの人の刃になれるなら 
この身すべて剣となる
一番の風 吹き荒れろ~
この世に響かせてやる 
ならず者たち決めた覚悟を
二番の拳 受け止めろ~
昔からオレたちはそうだった 
心は刀に全部乗せるんだっけな
八番の足 駆け抜けろ~
 
「御用改めである!手向かいすれば容赦なく斬り捨てる!」
 
千鶴と山崎が走ると山崎が手で千鶴を制す
「長州の援兵だ
何があってもこの通りを走り続けろ
引き付ける役は俺がやる 君は走れ!」
「必ず伝えます!」
今回の山崎の田口君は刀の殺陣初めてらしいです!
なのに刀を逆手に持つわ、クナイ出してくるわ
アクロバットは鯛ちゃんの方が個人的にスゴいけど
歌も殺陣もハラハラで面白かったです!
 
池田屋チームこんなにも殺陣が出来るなんてスゴい!
ここで英様登場!出てきた瞬間周りがオペラグラス出してきてワロタ
 
散りゆく時に生きる 
弱き者たちよ
その灯火が消える前に教えてやろう
気高き鬼の 誇りを 
その目に焼き付けて 死ぬがいい
 
4人相手に1人でしかも片手で弾くチー様…勝てる気がしない…相変わらずのチートキャラ。
袖を押さえて舞を踊るかのように刀を振り回して
一体手首の柔らかさどうなってんの?
英様がこの歌のパート歌うの今回が初めてですね!
 
すべてを燃やす 鬼の火を
 
天霧と不知火も出てきた~
総司が風間を相手して、スローモーションで戦ってる!
その間に千鶴は上手側、土方さんは下手側の
通路を合わせて全力疾走で舞台に駆け上がってる!
「何やってんだてめぇは!」
「本命は…池田屋!」
驚いて一瞬で切り替える
「斎藤と原田は隊を率いて池田屋に向かえ!
…俺は余所で別件を処理してくる」
やることが定まっているからか遠くを見据えると
左之兄貴と一くんと千鶴は通路を走り
土方さんは総司と風間の戦い中を横切る
土方さんが通った瞬間モーションが普通になって
戦闘が始まる!
総司も剣を止められてつばぜり合いになった時に
腹に蹴りを入れられる
「総司!大丈夫か!?総司!」
「はい!」
「どれ程のものかと思えば新選組の腕もこの程度か
そろそろ帰らせてもらう」
「はあっ!」それを阻む総司
「邪魔立てをすれば容赦はせんぞ」
「悪いけど返せないんだ、僕たちの敵には死んでもらわないと!」
 
「君たちが退くというのであれば無闇に命を奪うつもりはありません」
「俺らには理由があるんだっての
長州の奴らを見逃すワケには!」
前は横さんの拳当たっちゃったみたいだけど
今回は大丈夫かな?
 
今しかない 命を研ぎ澄ましたら 迷い捨てて
斬り殺す 三番の袈裟 振りかざす
 
そういえばこの曲歌うの大海くん初めてじゃん!
 
ここで 轟かせてやる 
ならず者たち届く切っ先で
十番の槍 突き抜けろ
 
ここで土方さんと山南さんが下手上手に出てきて
ライトで道が照らされて道が交錯するんですよ
土方さんと山南さんがすれ違うところがカッコいいんですよ
「局長以下我ら新選組一同、池田屋にて御用改めの最中である!一切手だし無用!
池田屋には立ち入らないで貰おうか!」
 
この日から大きな風を起こしてやる~
時代がうねるような蒼の風を~
 
この日のために生きてきた 
暗き世に真っ青な炎を 
この日の本に掲げてやる
背を向けるな 
そこには命よりも重い誠があるから
たとえ この身果てても 蒼であれ さあ
 
後ろにいる鬼たちがカッコいい!
土方さんが振り下ろすと同時に暗転!
「多少は面白かったぞ新選組
だがこの程度でいい気になるな」
うわ…近藤さんも新八も平助も総司も倒れてる…
四国屋メンバーも駆けつけて風間たちに剣と槍を向ける
千鶴が総司に駆け寄ると風間が気づいたように千鶴を見つめる。
 

※④障子に風間と天霧と不知火のシルエットが浮かび上がる。

山崎の報告を聞いて山南さんが思い浮かべてるかのように…
風間の影が納刀すると…
山南さんは変若水を懐から取り出す
「変若水を飲むって!?」
「もう決めたことです」
「何考えてんだよ山南さん、本気で羅刹になるとかいってんの!?」
「薬の改良は続けています…上手くいけば
この腕は治るかもしれない」
「気持ちは解るけど…」
「会津藩から伝令が下りました
長州の襲撃に備えなくてはなりません」
「山南さん!」
「沖田君や君をも打ち負かすほどの手練れが池田屋に何故池田屋にいたのかも気になります…
また現れないとも限らないんです」
「けどオレは絶対反対だから」
山南さんに近づいてそういうと去っていく平助。
障子に千鶴の影が写る。
「そこにいるのは雪村君でしょう?」
開けて中に入ってくる千鶴
「…すみません。山南さん、その薬は…
「これは綱道さんが残した資料を基に私なりに改良を加えたものです
その原液を可能な限り薄めています」
「それを飲めば狂わずに済むんですか?」
「まだ解りません」
「山南さん…考え直してください!
他にも方法があるはずです!そんなものに頼らなくとも!」
「こんなものにでも頼らなければ
私の腕は治らないんですよ
刀を持てない私など…用済みとなった人間です」
「そんなことはありません!」
変若水の蓋を取る
「そう分の悪い賭けではありませんよ」
その中身を飲むと両手を床について苦しそうに咳き込む
そこに駆け寄ろうとする千鶴が時が止まったかのように止まり
 
生きていく意味などは 無くてもいい
果ててさえも残りゆく 大義があれば 死ねる
 
今回は羅刹だけじゃなく、土方さんたちが楽しそうに話している姿が後ろに見えます。
 
立ち続ける覚悟が消えないなら
優しささえ捨ててでも 生きていく価値探す
 
新選組の皆が後ろの方に消えて羅刹が現れて
千鶴は変若水の瓶を手にとり悲しそうな顔をする
 
剣客として 必要ならば
生きた屍より 人として死を__
この手に残る__暗闇受け入れても__
どうか残る 夢___
 
倒れた山南さんに寄り呼び掛ける千鶴
するといきなり掴みかかって千鶴の首を締め付ける山南さん!
ドッドッドッと席まで響く心臓音のようなビートが
一層不安感を与えてました。
「雪村君…今のうちに…!」
千鶴の小太刀を抜いて千鶴に渡す
「私を殺してください…!このままでは…
君を…殺してしまう…!」
「そんなこと…できるはずがありません!」
山南さんを突き飛ばし、小太刀を遠くにやろうとする
「やらなければ君が死ぬのです!
心臓さえ止まれば死ねますから!」
千鶴の足を掴んで小太刀を奪い取り自分に向けようとする山南さんと
小太刀を掴んで必死で止めようする千鶴
「ダメです!」
「殺してください!…死なせてください!」
「山南さん!」
23日の昼公演では首に刃を当てて本当に危なかった…
駆けつけた総司が山南さんを斬る!
近づこうとする千鶴を刀で制する総司。
「沖田さん…どうして」
「あの薬を飲んだら!…この程度じゃ死ねないんだよ…けど」
刀を投げ捨て山南さんの様子を見る
「本当の苦しみはこれからだけどね…」
その弐に続きます

 

感想まとめ

※①

相馬篇、斎藤一篇では千鶴が歌ってましたけど

山南さんが最初歌ってましたね。

PVで見た時「なんて美しいんだろう」と思いました。

PVと大千秋楽を見た時、個人的にPVは

”死の間際にある可能性に縋るかのように”

地の底を這うような歌声の感じがして

大千秋楽では

”今はここに居ても、絶対に這い上がってやる”

って野望めいた歌声に感じました。

山南篇が終わった後のインスタライブで

ボクは見られなかったのでツイッター情報ですが

這っている時に服が引っ張られて

首が絞めつけられて死ぬかと思ったと言ってたそうです。

※②

相馬篇でも伊東暗殺の計画の時に使われた蝋燭の灯火。

暗闇の中で企んでるのが良からぬ事だと言うことを察せられます。センターで灯火に照らされてる山南さんの火は揺らめき方からして本物の火だと見受けられました

舞台で火を使う演出って演者も観客も緊張感と緊迫感があります。

皆が並んでその真ん中に山南さんが通ると順番に蝋燭の火が消されるんですが、最後に山南さんの火だけが残った状態で

「我らが何者であるか」

と言った後にフッと息を吹いて消して完全な真っ暗闇になった時に

「…試すときです!」

あの台詞を聞いた瞬間、顔が見えないはずなのに山南さんの不敵に笑う姿が目に浮かびました。

そして待ってました『雪風華』!!

テンション上がりました!今までとまた違った感じで

うまく説明できないんですけどロックなアレンジが素敵でした!

※③

山南敬助篇のキービジュアルは

雨の中で悲しげに微笑む山南さんが描かれてます。

今回は雨の音が流れるシーンがいくつかありました。

「この雨はねきっとお前を照らす」

雨が降っているのに「照らす」なんて言葉あるのが印象的でした。

今が辛く苦しい雨の中を彷徨って居ても、いつか雨が上がってお日様が出て虹を出してくれる

そう父様が教えてくれたのですかね。

新選組と出会ってからそんなに経たずに

変若水とか羅刹のことをもう話してくれるなんて意外でした。

山南さんの歌で

「あの日静かに決めた居場所」「闇夜を抜けた先へ」

って出てきて新選組を大きくするという夢以外にも

羅刹となった者がどうすれば救えるのか、変若水の研究を完成させたいという夢をひそかに願っているようで

強く求め目を見開いてハングリー精神剥き出しな輝馬山南さんが素敵でした。

池田屋事件の時は山南さんはお留守番なのですけど

土方さんのパートに入る前に二人が交錯するところは

ここに居なくても山南さんを信頼し案じている土方さんを感じました。

原田篇から久しぶりな英チー様!

ボクは原田篇見られなかったので実質初めての本編のチー様です!

勝吾君の風間は不遜というか完全に見下している感じでしたけど

英様は本当に興味なさげな人間に呆れているような感じの風間だと思います。あまり女鬼としては興味あっても千鶴自身に興味は無さそうでした

(※個人の感想です)

※④

その場に行って見てない山南さんの想像かのように

鬼たちを影で表しているようでした。

山南さんが変若水を飲んで『ただ暗闇にて』を歌って

途中新選組の皆が離れて羅刹が出てきたのは

山南さんが日の目を見ない羅刹の道に行ってしまったことを表しているようでした…

心臓音のような響く音は不安にさせてくれました。

千鶴が首を締め付けられて絶体絶命の状況で

苦しげな声で「殺してくれ」って言うんだから辛いです。

初見で薄桜鬼見たとき、「こんないいキャラがここで死んじゃうの!?」って不安になりましたよ。

殺してほしい山南さんと山南さんに死んでほしくない千鶴の攻防はヒヤッとさせられました。

本当に千鶴が一瞬でも力を抜いてしまえば

山南さん本当に死んでしまうんじゃないかってくらいの緊迫感でした。

初回以降はもう「総司早く!!」って思いましたよ。