◆タイガース8—1マリナーズ(11日・デトロイト) マリナーズのイチロー外野手(37)が敵地のタイガース戦に「1番・右翼」で2試合ぶりに出場し、4打数2安打をマークした。5試合ぶりのマルチ安打で打率も2割5分6厘に戻した。

 前日、2年ぶりに欠場したイチローの4試合17打席ぶりの安打は、6回の中越え三塁打。速球を続けられた後の内角低めチェンジアップを、十分に引きつけてから振り抜いた。続く8回も速球を左前にはじき返した。「いいスイングをしていた。2打席目の右飛もあと少し(で本塁打)だった。これからこのままいって欲しいね」とウェッジ監督もうなずいた。

 イチロー自身は普段通り、淡々。連続出場が255試合でストップ。この日から再スタートとなったが「そもそも(連続試合出場には特別な)認識がないですから」。1日の休養が自らの打撃の流れを変えるかについても「もう、放っておいて欲しいですよ」。依然、本調子とは言えない打撃にそっけなかった。

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 極度のスランプに陥ったマリナーズのイチロー外野手(37)。前日8日も4打数無安打で、打率・256、66安打。このままのペースだと年間172安打で、10年続いた200安打以上の記録が途絶える大ピンチだ。そんななか、FOXスポーツのジョン・モロジ記者は「200安打への執着を断ち切り、今こそイチローがチームリーダーとして3番を打つとき」とブチあげた。

 8日のホワイトソックス戦を延長10回7-4でものにしたマリナーズ。開幕前、100敗すると予想されたチームが32勝30敗で貯金2。ア・リーグ西地区で堂々の2位につけている。

 それだけに逆に際立つのが、チームを勢いづける「1、2番コンビ」として期待されたイチローとフィギンズ三塁手の目を覆うばかりの不振だ。特にフィギンズは打率・187。すでに2番から降格となり、なおもがいている。

 2人合わせた年俸は2750万ドル(22億円)。チームの総年俸8650万ドル(69億2000万円)の30%を占める。

 しかもイチローのOPS(出塁率+長打率、どの程度の強打の持ち主かを示す数字)はア・リーグ14球団の右翼手の中で最低。フィギンズのOPSもア・リーグの三塁手の中で最低だ。

 名指しこそ避けたが、ウェッジ監督は7日にエース、ヘルナンデスで試合を落としたあと、「ベテランにもう少し頑張ってもらわないと」とグチをこぼした。イチローとフィギンズを指していることは明白だった。

 打開策について、モロジ記者は「フィギンズはもともと1番打者。イチローが塁に出たあとの2番はあまりに負担が大きかった。彼に1番を任せ、イチローを3番にしてはどうか? そうすれば、今3番を任されている若手のスモークものびのびやれる」とみる。

 イチロー3番説は以前もあった。だが連続200安打に固執するイチローが打席数の多い「1番」を譲らなかったのがこれまでの経緯。

 マリナーズが今季も優勝争いから早々と脱落していたのなら、それはそれで構わない。だが、地区優勝が手に届く所に来た今、イチロー自身がチームリーダーになり、監督に「3番を打ちます」と言い出すことが望ましい、と同記者。

 「試合前の打撃練習を見た評論家たちは、イチローがその気になりさえすれば年間20本から25本は軽く打てると見る。もちろん3番で本塁打をねらえば、足で稼ぐヒットは減るが、チームの得点力は断然アップするだろう」

 もっとも、そう指摘した後、「たぶんそうはならないだろう。今季からマリナーズの指揮を執るウェッジ監督も歴代の監督がイチローとの軋轢で解任された歴史を知っている。下手にイチローを怒らすことはしないだろう」とも。

 あとは11年連続200安打と、新人の年の2001年以来となる地区優勝のどちらがイチローにとって価値があるかになってきた?!

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 [9日 ロイター] 米大リーグ(MLB)は9日、各地で試合を行い、アスレチックスの松井秀喜外野手は、ホワイトソックス戦に6番・DHで先発出場。7回に4号2ランを放つなど、4打数2安打、1本塁打、2打点の活躍を見せた。アスレチックスは4─9で敗戦。

 マリナーズのイチロー外野手は、タイガース戦に1番・右翼で先発出場し、4打数ノーヒット、2三振に終わった。マリナーズも1─4で敗れている。

 カブスの福留孝介外野手は、フィリーズ戦に1番・右翼で先発出場し、5打数ノーヒット、1四球、1三振の内容。カブスは延長11回の末、4─3で勝利した。

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