名言(184) ― 病苦への対処のこと | saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

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これまで出会った言葉たちについて考えていくブログです。まず、名言から始めています。

病気になったら、私が一番最初に気をつけることは何かというと、一日中、病気のことで頭をいっぱいにしないことである。
[宇野千代(作家)]

病気の人は、十分に養生(ようじょう)をして、無理をしてはいけない。また、病気について心配したり苦しんではいけない。気分が滅入(めい)って病気がいっそう悪くなってしまう。
[貝原益軒(江戸時代中期の儒学者・医者・庶民教育家)]

病気を忘れるとき病気が治る。
[五木寛之(作家)]

この世のすべての病気には、治療法があるかないかのどちらかだ。もしあるなら、それを見つけるようにしなさい。もしないなら、気にしないことだ。
[イギリスに伝わる伝承童謡『マザーグース』より。]

ぼくはな、病気ばかりしていたけど、病気から逃げたことはなかったで。病気と仲よくつきあってきたんや。きみも、病気を恐れとったらあかん。病気は恐れて逃げとったら、あとから追いかけてきよるで。きみが病気と仲よく親しんで、これも修練と積極的に近づいていけばいくほど、向こうから逃げていきよるんや。病気と親しくなれば、病気のほうから卒業証書をくれるもんや。
[松下 幸之助(実業家)]

 

病気の境涯に処(しょ)しては、病気を楽しむということにならなければ生きて居(い)ても何の面白(おもしろ)みもない。

(語注: ・病気の境涯に処しては=苦しい病気の状態にある時には。)

[正岡子規(俳人・歌人)]
(注: 正岡氏は、病床において耐えがたい痛みが伴う脊椎カリエスという病苦に苦しめられた。)


人間には不幸か、貧困か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる。
[ツルゲーネフ(ロシアの作家)]
 

病気が人生を発見させてくれて、謙虚になって帰って来た人は実に多い。

[曽野綾子(作家)]

重要なのは、病から癒(い)えることではなく、病(や)みつつ生きることだ。
〔アルベール・カミュ(フランスの作家)〕


健康な人には病気になる心配があるが、病人には回復するという楽しみがある。
[寺田寅彦(物理学者・随筆家)]


釈尊が四苦の一つとして挙げている通り、病苦は、生活していく上において、たしかに、辛(つら)い。

 

上では、病気・病苦に対する態度・処し方(しょしかた)をいろいろとアドバイスしている。その成就(じょうじゅ)は簡単にはいかないだろうが、体験に基づくものだけに、傾聴に値する。
[追記更新:24/09/10]


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