人間は到達を好むくせに、完全に行きついてしまうのは苦手なのだ。もちろん、これは、おそろしく滑稽(こっけい)なことには相違(そうい)ないが。
[ドストエフスキー(ロシアの文豪)の『地下室の手記』より。]
人間の知恵は自分の望むところに到達するために授(さず)けられているのである。しかし、なにがなんでも一足とび(いっそくとび)に目的に到達しようというのは、私に言わせれば、知恵でもなんでもないのである。
(語注： ・一足とびに＝目的の地点まで一気に移動すること。)
[ドストエフスキー(ロシアの文豪)の『冬に記す夏の印象』より。]
幸福は幸福の中にあるのではなく、それを手に入れる過程の中だけにある。
[ドストエフスキー(ロシアの文豪)の『作家の日記』より。]
空虚(くうきょ)な目標であれ、目標をめざして努力する過程にしか人間の幸福は存在しない。
(語注： ・空虚＝むなしいさま。)
[三島由紀夫(作家)の著作『小説家の息子』より。]
人間は、目標を追い求める動物である。目標へ到達しようと努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる。
[アリストテレス(古代ギリシャの哲学者)]
快楽を得ようと努力するのではなく、 努力そのもののうちに快楽を見出すこと、 それがわたしの幸福の秘訣である。
[アンドレ・ジイド(フランスの作家)]
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目標とするものを達成したり手に入れることは幸せをもたらすとは思うが、上で言うように、目標の実現に向かっているその途中の過程も、苦労や努力に従って喜びや意義があり、大事にしたいと思う。
[追記更新：24/06/20]
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