名言 (128) ― 勤勉のこと | saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

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これまで出会った言葉たちについて考えていくブログです。まず、名言から始めています。

身についた技(わざ)とか習性とかは、これは生(せい)あるかぎり失われはしない。たよりになるのは、やはり自分の身についた技(わざ)、身についた習性。だから、何か一つでもいいから、よき技(わざ)、よき習性を身につけたいものであるが、なかでもいわゆる勤勉の習性は、何にもまして尊いものに思われる。勤勉は喜びを生み、信用を生み、そして富を生む。人間のいわば一つの大事な徳である。徳であるかぎり、これを積むには不断の努力がいる。相撲に強くなるためには、不断に真剣なけいこを積まねばならないように、勤勉の習性を身につけるためには、まず日々を勤勉につとめる努力がいるのである。
(語注: ・習性=習慣からできた性質。)
[松下幸之助(実業家)の『道を開く』より。]

勤勉に意識を集中させることは、確かに最初は難しいが、次第に習慣化されてたやすくなるのである。
[サミュエル・スマイルズ( イギリスの作家・医者)の『自助論』より。]

私は、時間厳守、整理整頓(せいとん)、勤勉の習慣なくして、また、一時に一つの事に専念するとの決意なくしては、私のしてきたことを決して成し遂(と)げられなかった。
(語注: ・専念する=一つのことに心を集中する。そのことだけに熱心になる。)
[チャールズ・ディケンズ(イギリスの作家)]

休息と幸福は誰しも渇望するところであるが、それはただ勤勉によってのみ得られる。
(語注: ・渇望する=のどが渇いたとき水を欲するように、心から望む。切望する。)
[トマス・ア・ケンピス(中世の神秘思想家)の『キリストのまねび』より。]



著作などで多作多産の人たちがいて彼らには感心するが、彼らは、時間の使い方がうまいとともに、仕事を仕上げていく勤勉さを身に付けているに違いないのだ。怠惰で無く、勤勉を習性として身に付けることで得られるものは、上で松下氏が言う通り、徳をはじめ、数多い。
[追記更新:24/03/17]


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