境港市出身の漫画家、水木しげるさんの功績を伝える「水木しげる記念館」が、先月20日リニューアルオープンした。

 

午前9時30分の開館を前におよそ300人が並び、庄司行男水木しげる記念館館長の発声でカウントダウン。伊達憲太郎市長と鬼太郎やねこ娘の着ぐるみたちが来館者を迎えた。

 

 

水木しげる記念館は、水木しげるさん81歳の誕生日となる2003年3月8日に開館。老朽化による現地建て替えのため、2023年3月8日に閉館するまでの20年間で約436万5800人が来館。

 

新たな記念館は鉄骨造2階建てで、延べ床面積は1,689㎡、建て替え前の1.5倍に拡大している。

 

1階の吹き抜けのエントランスには旧館から移設した水木しげるさん直筆の壁画が展示されているほか、受付、ミュージアムショップ、事務所などがあり、2階の全フロアが展示室となっている。

 

 

常設展示として、①境港の水木しげる少年、②水木しげると戦争、③そして漫画家に、④水木しげるが描いた妖怪たち、⑤水木しげるの漫画ワールド、⑥水木しげるの言葉の6章で構成されている。

 

 

旧館で人気の高かった「妖怪洞窟」も再現されている。

 

 

より近くで見ることだできるようになった妖怪フィギュアは迫力満点。

 

 

こんなに大きかったんだ。

 

 

〽言うこと聞かない悪い子は 夜中迎えに来るんだヨ

 

 

ギャン泣きするお子さまが続出。

 

 

リニューアル後もいるぞ!

 

 

温湿度管理が可能な企画展示室では原画の展示が可能となっており、半年毎に作品の入れ替えが実施される。

 

リニューアルオープン最初の企画展は、大ヒットした映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』に因み「鬼太郎の誕生」が催されている。

 

 

なお、企画展示室以外の写真撮影が可能となっている。※動画撮影は不可

 

 

リニューアルオープン初日には全国からファンが訪れ、入館者は1,526人を記録。5月4日・5日各日の入館者は3,000人を超え、ゴールデンウィーク期間中の入館者は1万9,400人を記録しコロナ禍前に水準にまで戻っている。

 

旧来は市が直営だったが、今後は水木プロダクションなどが設立した一般社団法人水木しげる記念館管理運営共同事業体が、市の指定管理者として運営する。

 

また、今年のゴールデンウィークは天候にも恵まれ、県内外から多くの観光客が水木しげるロードを訪れた。

 

 

ゴールデンウィーク後半の3日には、大正橋東詰めから本町アーケード商店街までの車道を歩行者天国にして混雑緩和が図られた。

 

 

ゴールデンウィーク期間中の入込客数は22万1,700人を記録。前年よりも4万4,800人増加、率にして25%増となっている。

 

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒットや「水木しげる記念館」再オープンが追い風となり、コロナ禍前の人出にほぼ戻ったという声も聞かれた。

 

 

この他にも先月2日、R境港駅前公園の隣接地にオープンした「ゲゲゲの広場」には「目玉おやじのスプリング遊具」と「一反木綿の雲梯」が設置された。

 

 

こちらにも観光客の長い行列ができていた。

 

 

先月16日、JR境港駅に隣接する「みなとさかい交流館」1階のコインロッカーに「鬼太郎の家」をテーマにしたラッピング8種類がお目見えし、観光客の注目を集めている。

 

 

水木しげるロード振興会などでは、夏に向けて様々なイベントを企画しているという。日々進化する水木しげるロードにご期待ください。

 

◆施設概要

名称:水木しげる記念館

所在地:鳥取県境港市本町5

TEL:0859-42-2171

開館時間:午前9時30分~午後5時00分(最終入館午後4時30分)

休館日:無

入館料:大人1,000円(900円)、中学・高校生500円(400円)、小学生300円(200円)、障がい者300円(200円) ※カッコ内は前売り券

ホームページ:水木しげる記念館公式サイト

X(旧Twitter):水木しげる記念館

駐車場:無 ※市営駐車場利用

●アクセス
自動車:米子自動車道米子ICから40分

鉄道:JR西日本境線境港駅下車徒歩10分