小豆島の形を牛の姿に例えて、その角の後ろ辺りに位置するのが長浜地区。

 

その県道沿いに聳える墓石のピラミッド。

 

 

これは小豆島各所の共同墓地で見られるもので、改葬や墓じまい、管理者が居なくなった墓石を集積しピラミッド状に積み上げる小豆島独自の風習で「無縁さん」と呼ばれる。

 

その横に建てられた石柱と看板。

 

 

それは無縁さんを指すものではなく「町指定史跡 長浜貝塚」と彫られている。

 

 

土庄町指定文化財

 史跡 長浜貝塚

昭和四十三年二月二十五日指定

 

 この共同墓地を含む東側一帯(東西約一五〇m、南北約三〇m)はもともと小豆島最大の砂州で、その南側は入江、墓地の西側は海水が出入りしていた。

このほぼ中央に直径三〇mの大貝塚があった。これは県下でも最大級の弥生式貝塚である。

 貝塚は古代人が捕食して捨てた貝殻や遺物が堆積して層をなすものであるが、ここから多種類の貝殻や獣骨、角などとともに数点の後期縄文土器多数の弥生式土器、須恵器のほか、くり舟、人骨(紛失)も出土した。このうち祭祀用の食物を盛る「高坏」は県下でも極めて少ない弥生式前期の土器であり、「くり舟」(櫂も伴出)は小型であるが瀬戸内海では珍しいもので、ともに土庄町文化財に指定されている。これらの出土品からこの貝塚は縄文末期から古墳時代までの複合遺跡ともいえる。

 

 平成一八年一月吉日

土庄町教育委員会

 

以上、看板全文転載。

 

 

結論、縄文時代から人が住んでいた。

 

◆概要

名称:長浜貝塚

所在地:香川県小豆郡土庄町長浜

規模:直径約30m

築造時期:縄文時代末期

史跡区分:町の史跡

指定文化財:町指定文化財

駐車場:有

自動車:土庄港より香川県道253号屋形崎小江渕崎線経由約9km20分

バス:土庄港よりオリーブバス四海線乗車23分長浜バス停下車すぐ