その形が牛や犬に例えられる小豆島。その頭、角の下あたり伊喜末に鎮座するという「城乃神七人社」。

 

 

七人・・・侍?それとも同行?ミサキ?

 

七人同行は香川県に伝わる集団亡霊、七人ミサキも同様。いずれも行き遭うと死ぬ物件。

 

 

城乃神七人社は、一般にはその存在すら知られていない謎の社。

 

鎮座地は伊喜末の県道沿い、海に面した山中。

 


だが、標なし。

 

 

場所がわからない。

 

県道から農道に入り小高い丘の上、広い所に駐車して徒歩。

 

 

伊喜末地区を一望。

 

 

向こう正面、山の中腹に見える大きな建物は、2015年に統合により廃校となった町立四海小学校。

 

 

その右手、謎の建物。

 

 

廃墟?

 

少し歩いてふと横を見ると畑の中に・・・!!

 

 

小さな祠!?

 

 

これがか・・・

 

 

ちがうよな・・・

 

海へと下る。

 

 

浜へ突き当たる。

 

 

左。

 

 

前。

 

 

前。

 

 

干潮なので浜へと降りられるが、満潮だと水浸し。溺死一択。

 

沖に見える船影。

 

 

岡山航路のフェリーが通過。

 

 

昨日乗船したおりんいあどりーむ。

 

 

行き止まりの浜には人気なし。

 

 

変な形をした岩。

 

 

岩。

 

 

沖ノ島。

 

 

牛鬼岩※仮称。

 

 

どうも逆方向に来たようだ。

 

七人社は最初に突き当たった浜の右後ろ辺りか・・・!?

 

 

戻ろう。

 

行く手を阻むグネグネ出現!!

 

あやかし!?

 

 

ゼーオルム!?

 

 

ただの木、木だねェ・・・

 

 

戻って、

 

 

戻って、

 

 

戻りきる。

 

 

白骨樹林をかき分けて、かき分けて・・・

 

 

足元に謎のメッセージ・・・

 

 

その先は草茫々・・・

 

 

フィールドの様相がRPGのマップの如く変化に富む。

 

一段上がると、唐突に社の裏・・・

 

 

サッシ戸に瓦屋根、脇に街燈完備、近代的な社。

 

 

予想していたものとは佇まいがまるで違うね。

 

石柱に「城乃神七人社」。

 

 

戸の上に由来書き。

 

 

城の神七人社(上坂一族)の由来

 往古上坂家の先祖は上野の国(現在の群馬縣)に発し時を経て足利の国(現在の栃木縣)に在せし者であるが同族の一人徳川家康公に仕え往時〇々戰功あり元亀九年辰年五月十日讃岐の国拾七万石を拝領 高松山田郡に築城し生駒壱岐守と号す

その後壱岐の守は同族の上坂一族縁者を招来し天正三年乙亥三月十五日豊田郡庄内領壱萬参千石を分与 観音寺坂本村に築城 城主を上坂丹波守影位と号す 後年壱岐の守病を得て死するに及び後継の子息無き故に丹波守高松城に引移り政治を見るに壱岐守の家老四人承認せず遂に江戸幕府に伺いを立てる 日ならずして生駒家断絶の裁可下り丹波守及びその子息六人同一族小豆島に幽閉せられ慶長十八年癸午五月七日以来 当地伊喜末の住民同一族の最後を哀れみ塚七つを立てて祭ったが、現在は本堂社一宇がその名残を留めている

 上坂丹波守及びその子息六人の名

上坂丹波守影住

同 丹治 影成

同 内治 影友

同 喜内丈影春

同 源之進影明

同 直木 影家

同 嶋治 影平

 

  表記は上坂家伝承系譜に準拠した

昭和六十年十月吉日

 

以上、由緒書全文転載。

 

ここが城乃神七人社にまちがいない。

 

逆戻りして正規ルートを辿ってみよう。

 

オリーブバス伊喜末バス停下車。

 

 

憩の家。

 

 

その裏。

 

 

謎の石造物。

 

 

水門だねぇ・・・

 

 

石材の山をよーく見てみよう!!

 

 

墓石・・・

 

 

水門の奥に石橋。

 

 

その手前、竹が迫り来る細道。

 

 

右は崖、滑り落ちれば海。

 

 

倒竹を潜り抜けた先・・・

 

 

城乃神七人社。

 

 

伊喜末バス停から徒歩2分。


結論、侍だった。

 

◆概要

名称:城乃神七人社

鎮座地:香川県小豆郡土庄町伊喜末

御祭神:

配祭神:
祭礼日:

創建:

ホームページ:

駐車場:無

●アクセス

バス:土庄港よりオリーブバス四海線乗車17分伊喜末下車徒歩約2分

自動車:土庄港より国道436号・香川県道26号土庄福田線・香川県道253号屋形崎小江渕崎線経由約6km13分