先月10日、境港市役所に隣接して境港市民交流センター(愛称:みなとテラス)がオープンした。
外観の特徴は、弓浜半島をイメージしたゆるやかな曲線。
かつてここにあった境港市民会館は、1973(昭和48)年に完成、1,300席のホールや会議室、展示室などを備え、コンサートや演劇、落語、講演会のほか、会議室は妖怪検定の試験場などとしても利用された。
しかしながら老朽化や耐震強度不足により2013(平成25)年12月12日からホール部分が利用禁止となっていた。
境港市では、2015(平成27)年3月に策定した「美保飛行場周辺まちづくり構想」を基に、「災害に強 いまちづくり」をコンセプトとして、防災施設の充実・強化と自衛隊のさらなる交流促進を目的に「市民会館周辺エリア」と「竜ヶ山公園周辺エリア」の2つのエリアについて、事業方針や施 設の機能、規模等を示した「美保飛行場周辺まちづくり基本計画」を平成28年3月に策定し、整備推進方針を定めた。
市民会館周辺エリアについては、市の文化・芸術、交流の拠点であり、 市内最大規模の避難施設でもある市民会館が耐震強度不足からホール部分が使用停止となっており、隣接する図書館もあわせて解体撤去の上、文化・芸術と交流の拠点かつ防災拠点としての機能も備える「境港市民交流センター(仮称)」を整備することとした。
2018(平成30)年秋に解体着手、2020(令和二)年5月着工、2022(令和四)年6月竣工。
鉄筋コンクリート造3階建、延べ床面積約7,000㎡。工事費約47億円のうち70%は防衛省の補助金を活用。総事業費は約54億円。
808席(800席うち車いすスペース6席、親子観賞席8席)のホールや15万冊(開架10万冊・閉架5万冊)を所蔵する市民図書館、各種会議室、和室、リハーサル室、カフェを備え、市生涯学習課と市自治防災課も入居。市災害対策本部室と防災備蓄室を整備、災害時には避難所としても利用する。
エントランス正面を埋め尽くす顔。
そして顔。
また顔。
顔の道。
これは旧市民会館から移設されたもの。
ホールの緞帳に鬼太郎とねずみ男を発見!!
境港市の公募に対して、4社が12点応募。審査の結果、最優秀作品にカーテン・カーペット製造大手の「スミノエ」のデザインが選ばれた。
鬼太郎やねずみ男、魚、カニをあしらった柄は、「魚と妖怪の町」にふさわしいデザイン。
緞帳の大きさは幅19.8m×高さ10.5m、製作費3,200万円。
ホールの座席数800席は、旧市民会館の1,300席からはおよそ4割減。しかし、舞台と座席が近く、照明や音響、座席の座り心地は段違いに改善された。
昨年12月、好評を博した演劇集団 円による舞台「河童の三平」が来月21日、党ホールで再演される。
詳細は下記リンク参照
境港市民交流センター開館記念 演劇集団 円・こどもステージ 『河童の三平』 - みなとテラス(境港市民交流センター)
◆施設概要
名称:みなとテラス(境港市民交流センター)
所在地:鳥取県境港市上道町3000
TEL:0858-46-0471
FAX:0858-46-0472
Email:info@minato-terrace.jp
開館時間:午前9時00分~午後10時00分
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)
ホームページ:みなとテラス(境港市民交流センター)
駐車場:158台※無料
名称:境港市民図書館
TEL:0859-47-1099
開館時間:午前9時30分~午後6時30分※土日祝は午後6時00分閉館
休館日:第2木曜日・月末日・年末年始・資料整理期間
名称:テラスカフェ
営業時間:午前11時00分~16時00分
定休日:不定休
●アクセス
自動車:米子自動車道米子ICから40分
鉄道:JR西日本境線馬場崎町駅下車徒歩6分
バス:はまるーぷバス市役所・保健センター下車すぐ