日本海に面した標高106.9mの馬ノ山丘陵上には、古墳時代に造営された5基の前方後円墳と21基の円墳、2基の方墳で構成される「橋津古墳群」があり、通称「馬ノ山古墳群」と呼ばれている。そのうち14基が1957(昭和三二)年6月3日国史跡に指定されている。
その中でも最大のものが推定全長110mの「橋津4号墳」で、4世紀に造営されたと考えられている。
後円部の直径55m、高さ9m。
前方部の幅35m、高さ6m。江戸時代末期の橋津台場築造の際、前方部を削り取ったため現存全長は90mになっている。
1956(昭和三一)年の発掘調査で中国製の三角縁神獣鏡や日本製の画文帯状乳神獣鏡、ヒスイ製の勾玉、、車輪石等の石製腕飾、刀剣類の副葬品が出土した。それらは湯梨浜町羽合歴史民俗資料館に展示されている。
4号墳に隣接する西の茂みにひっそりと佇む3号墳は、立看板がなければそれとわからない。
が、異様な雰囲気を噴出している。
刀のように感じる足場が不安定で細い導入路を空堀に落ちないように慎重に入った先が3号墳。
直径15~30m、高さ4m、造営は古墳時代後期。
こちらも江戸時代末期の橋津台場築造により半分が削り取られた。
その頂部に見えたのは崩れた鳥居と石碑。
廃神社の様相だが、それは個人の墓地だといふ。
◆概要
名称:橋津古墳群(馬ノ山古墳群)
所在地:鳥取県東伯郡湯梨浜町上橋津
TEL:
開場時間:24時間
休館日:無休
ホームページ:
駐車場:
●アクセス
鉄道・バス:JR西日本山陰本線倉吉駅から路線バス約25分海水浴場下車徒歩約15分
自動車:山陰自動車道はわいICから約10分