〽まあーるい愛をショッピング マルナカ マルナカ ナカマカナ (歌:水森かおり)は、香川県民にとって癒しの曲。
中四国と近畿地方に合計205店舗を展開するリージョナルスーパー・マルナカ(香川県高松市円座町)と山陽マルナカ(岡山市南区平福)は、1926(大正一五)年に高松市の商店街で創業した中山青果問屋がはじまり。
1960.(昭和三五)年に高松市の田町商店街に「マルナカフードセンター(現 マルナカ田町店)」を開業。
現在のシンボルマークは、赤い丸に三匹のニョロニョロか土用坊主のようなライン。
同社のイニシャルであるアルファベットの「m」が表現されている。
丸はマルナカの「ま~あるい愛」を表し、同社のイニシャルである「m」の三本柱は経営理念の「サービス」「フレッシュ」「情報」を表しているという。
また、中山青果問屋時代の主力商品であったバナナをイメージしたものだともいわれている。
赤いマルナカマークの下に青字で店舗名が基本。
だが、店舗だけではない。
本部も物流センターも同じスタイル。
ただし、山陽マルナカ笠岡店は表記が無い。
田町店のみマルナカフードセンター時代より変わらず毛筆で描かれた丸に「中」のシンボルマークが使用されている。
「中」の文字に三越や大丸の商標と同じく縁起のよい七五三の髭文字が確認できる。
瀬戸内海を挟んだ香川・岡山を自家用ヘリコプターで往来して陣頭指揮を執る同社の元会長は「瀬戸内の暴れん坊」との異名を持つ。また、同社グループをそう呼ぶこともあった。
2009(平成二一)年、関西圏への集中出店と本社及び拠点を神戸市に移転する計画に加え、2年後を目処にマルナカと山陽マルナカで共同持株会社を設立して経営統合することを発表。ところが2010(平成二二)年8月、急転直下、マルナカ(香川県高松市円座町)・山陽マルナカ(岡山市南区平福)とイオン(千葉市美浜区)・三菱商事(東京都中央区丸の内)4社が包括的業務提携を発表。さらに2011(平成二三)年秋11月、マルナカと山陽マルナカをイオンに約450億円で売却。
その前月に中山家の資産管理会社で実質的な持株会社だった「マルナカ開発」をマルナカ本部から切り離し、事業再編を目的に「マルナカホールディングス」へと社名変更。スーパー以外の不動産業・ホテルレジャー業・物流業などの持株会社兼事業運営会社として再スタートした。
香川県下に於いて、青果類をはじめとした鮮魚類、肉類を消費者が安く購入できるのは、マルナカが巨大なバイイングパワーを駆使して安値で市場を買い占めているからだという都市伝説が流布されることもあるほど、県民にとって欠くべからざる身近な存在だった。イオン傘下以前には、取扱いが無い商品でも店長に頼めば店に並べてもらうことができることが多かったようだが、以後はそれが不可能となったと聞く。代わりに売場にイオングループのPB・トップバリュが並ぶようになった。
今月1日、イオングループのスーパー・マックスバリュ西日本(広島市南区段原南)は、完全子会社の山陽マルナカ(岡山市南区平福)とマルナカ(香川県高松市円座町)を吸収合併。これにより法人としての山陽マルナカとマルナカは完全に消滅した。
これによりマックスバリュ西日本は、島根県を除く中四国と兵庫の9県で合計381店舗を展開。従業員数は約3万8千人。連結売上高は5,429億9千万円に上り、中四国で展開する小売業でトップとなった。
マルナカ約8千人、山陽マルナカ約4千人の従業員のうち、売場担当者は現在地での勤務を継続、管理部門は広島に統合。なお、マルナカ本社はマックスバリュ西日本四国事務所、山陽マルナカ本社マックスバリュ西日本岡山事務所として使用する。
◆各社企業概要(2020年2月)
名称:マルナカ
売上高:1,764億6,200万円
店舗数:144店
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名称:山陽マルナカ
売上高:963億4,800万円
店舗数:61店
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名称:マックスバリュ西日本
売上高2,553億300万円
店舗数:184店