国道9号と併走する山陰本線のいずれからも北側に見えるちょっと不思議な景観。

 

 

大橋川に浮かぶお椀をひっくり返したような「塩楯島(しおたてしま)」は、玄武岩から成る島全体が手間天神社の境内で、照葉樹を主体とする社叢。

 

 

島の名は、神産巣日神(カミムスビノカミ)の指間からこぼれ落ちた少彦名命(スクナビコナ)がこの地に降臨する際に海水が凝固して島になったことに由来すると伝わる。

 

 

普段は上陸禁止で、祭礼日に許可された者のみ渡航が可能。

 

 

地質学的には、およそ2万年前の最終氷期最盛期、この島を境として中海側と宍道湖側にそれぞれ別水系の川が流れる分水界となっていたことが分かっている。

 

 

塩楯島とやくもを一度に楽しむなら山陰本線手間跨線橋から。

 

 

松江駅発車後、約5分で通過する。

 

◆概要

名称:手間天神社

鎮座地:島根県松江市竹矢町805番地

祭神:菅原道真、少彦名命

祭礼日:10月25日

駐車場:無

ホームページ:無

アクセス

自動車:松江道路矢田もしくは竹矢出口より約3キロメートル6分

バス:松江市交通局路線バス手間もしくは手間馬潟下車約300メートル徒歩4分

◆参考資料

『山陰の神々 古社を訪ねて』 山陰の神々刊行会 発行