市役所筋下石井1丁目交差点、県庁通り入口に立地する8階建ての両備ビルには、岡山県南部を主要な営業エリアとする両備グループの運輸・交通部門の中核企業で、情報部門・生活関連部門を含めた両備グループ全体の中核企業でもある事業持株会社両備ホールディングス本社が入居。

 

 

1910(明治四三)年7月31日設立の軽便鉄道の西大寺鉄道(通称「西鉄(さいてつ)」)が起源で、商号の「両備」は戦前に備前の西大寺鉄道と備中の下津井電鉄が共同出資して初代両備バスが発足したことに由来する。2010(平成二二)年に創業100周年を迎えた。

 

両備の社章といえば近鉄のそれに似たこのイメージですが、最近では「Ryobi★」の方がメジャー。

 

 

仔細は不明ながら、その形状から動輪やコロナか?

 

2007(平成一九)年4月1日両備バスと両備運輸が対等合併して、両備ホールディングスが発足。

 

 

社内カンパニー制を導入しており、総務・人事・財務管理業務の両備経営サポートカンパニーと乗合・高速・特定バスの運行や旅行業の両備バスカンパニーが、同ビルに入居している。

 

その他にも貸切バス事業、タクシー事業、陸運・倉庫・通関事業、空港地上業務全般担当・全日空岡山総代理店、旅客船事業、都市開発・分譲マンション事業、ショッピングセンター・スーパーマーケット運営事業、スポーツセンター・テニスクラブ運営事業、自動車ならびに重機等販売整備・警備業務・携帯電話販売事業、トレーラーの製造と販売・金属加工事業など、岡山・東京・大阪・広島に合わせて15の社内カンパニーが存在している。

 

また、岡山県新岡山港と小豆島土庄港間でフェリーを運航する両備フェリーの他、香川県高松港と小豆島池田港間で運航する国際フェリーや岡山県日生港と小豆島大部港間を運航する瀬戸内観光汽船などのグループ企業も傘下に持ち、グループ50社1組合で構成されている。

 

 

小豆島・土庄港のオーキドホテルも同グループ。

 

 

2010(平成)年4月1日、岡山高島屋の第3者割当増資を引き受け同社株式の33.4%を取得、資本業務提携を実施している。

 

 

両備グループ代表の小嶋光信会長は三井銀行の出身で、地方のバスや鉄道の再建を積極的に手がけ成功させてきた実績から「公共交通の救世主」や「地方公共交通の再生請負人」とも呼ばれている名経営者。

 

2006(平成一八)年、大手私鉄の南海電気鉄道が赤字解消が困難なため運行を断念した貴志川線の経営を引き継ぐため和歌山電鐵を設立し小嶋氏が社長に就任。貴志川駅と倉庫の間に家があった猫たちを「駅の中に住まわせてもらえないか」と小山商店の奥さんに頼まれた小嶋社長(当時)は、「たま」を駅長に就任させるというアイデアが閃き、「たま駅長」が誕生した。なお、たまと同居していた「ちび」と「ミーコ」は助役に就任している。

 

グループ傘下の岡山電気軌道に導入された「たま電車」が好評だったため、岡電バスにもお耳のついた「たまバス」が2012年3月27日に登場しました。

 

 

外観の耳とヒゲ以外にも、降車ボタンならぬ降車肉球を押すと「ニャア」と鳴き、「つぎ・とまるニャ~」と表示されなどの特長がある。

 

たまバス・岡電バス 2016.10.04

たまバス・岡電バス 2016.06.27

 

あゝ、楽しや、楽し。

 

◆概要

名称:両備ビル

所在地:岡山市北区錦町6番1号

設計:

施工:

竣工:

構造:

階数:

高さ:

備考:駐車場なし

 

〇会社概要

商号:両備ホールディングス株式会社

本社所在地:岡山県岡山市北区錦町6番1号

設立:明治43年7月31日

資本金:4億円

役員:代表取締役会長 小島光信(CEO:代表経営責任者)、代表取締役社長 松田久(CEOO:代表経営執行責任者)

従業員数:2,430名

グループ:50社1組合

グループ従業員:約9,000人

ホームページ:両備グループ ポータルサイト - Ryobi Group -