江戸末期に起こった茶町大火の後、建て直された趣き深い町屋「國暉(こっき)酒造」。

 

 

町屋のよさを残しながら近年改修されています。今では珍しくなった木製の酒槽(さかふね)や中庭の奇木など見どころが多くあります。また、写真家土門拳が昭和20年代に撮影した水辺からの同酒蔵と松江城は必見です。

 

 

同家は江戸時代より、現在地において廻船問屋、藍染業、水産業など幅広く商い、松江藩の信頼も厚く、名字帯刀を許されてました。酒造業の創業は維新後の1874(明治七)年で、松江藩主松平家の土蔵を譲り受け、宍道湖畔に移築して仕込蔵としました。

 

 

神代より酒造文化が営々と続く出雲杜氏の技法と原料にこだわった酒造りで、全国新酒品評会において、何度も金賞を受賞しています。

 

◆概要

名称:國暉酒造

所在地:松江市茶町8

竣工:1805(文化二)年

構造:木造

階数:地上2階