昨日、米子の最高気温は27.5℃と7月上旬並み、今年最高を記録しました。
大山・博労座駐車場(標高750m)の気温は21~2℃。眩しい新緑を楽しみながらの快適な大山寺詣で。
大山博労座駐車場脇から、一直線に伸びる大山寺参道。
突き当りに大山寺山門。
近代的な自動車様がお出迎え(苦笑)
大山寺山門手前左の奥宮大鳥居から続く石の参道の全長は約650m、幅3m。石の参道としては西日本で一番長いものです。
石の参道のゴールとなる大神山神社奥宮・神門は、1857(安政4)年に根雨の鉄山師近藤家が寄進したものです。
元は大山寺本坊西楽院の表門で、皇族や将軍などの来着を奉迎するために造られた御成門でした。1875(明治八)年に大山寺から大神山神社へと引き渡され、奥宮の門として移転。向きを変えずにそのまま移築したため、閂(かんぬき)が外側についています。このため「後向(うしろむき)門」や「逆(ぎゃく)門」などと呼ばれています。
神門を潜った石段の先に鎮座する大神山神社奥宮。
前方に拝殿、後方に本殿を設け、その二棟を結ぶ、日本最大級の権現造建築です。
国指定重要文化財
大神山神社奥宮 (指定年月日 昭和63年12月19日)
本殿・弊殿・拝殿
末社霜山神社本殿・弊殿・拝殿
当社は、古代、中世に修験霊場として栄えた大山寺の大智明権現社として大山信仰の中心であったが、明治の神仏分離により大神山神社奥宮となった。
当地はかつて大山寺の諸堂・諸院が立ち並んでいた地域の最奥にあたり、文化2年(1805)に建てられた現在の社殿は、京都と地元の2人の大工棟梁により建てられ、同じ幅の本殿、弊殿、拝殿に長大な翼廊がとりつくのが特徴である。本殿内部は素木(しらき)であるが、本殿正面の向拝や、弊殿内部の天井は、漆や金箔、花鳥絵で飾られている。
左手に位置する末社、下山神社は、奥宮社殿と同時期の建築で、奥宮社殿と同様、本殿と弊・拝殿が一体化した複合社殿で、現在の奥宮社殿より古い形式を留めていると考えられている。弊殿の天井に草花の絵を描くほかは素木のままとし、本社社殿と差異をみせている。
奥宮は境内環境もよく、社殿は規模雄大な複合社殿で、意匠・技法もすぐれた江戸時代後期を代表する神社建築であり、末社もあわせて価値が高い。
平成24年12月 鳥取県教育委員会
以上、解説看板より一部転載。
◆施設概要
名称 大神山神社奥宮
所在地 鳥取県西伯郡大山町大山1
アクセス 大山寺バス停徒歩約30分