境港の海岸に現われた巨大なクレーン。
その姿は遠く境港駅からでも確認できるほどの巨大さです。
ブームには「寄神建設」の文字が見えます。
寄神建設は神戸市に本社を置く、海洋土木や橋梁架設などを主力とする総合建設業です。
起重機船の前に並んでいるコンクリートの箱のようなものは、長さ15m×幅7.5~10.5m×高さ14m、重量990トンで、高さは4~5階建のビルに相当します。
中は空洞で箱のようになっていて、砂を詰めコンクリートで蓋をして岸壁本体の壁面になります。20基建設され、約3km離れたターミナル建設地の海底に並べられます。
「起重機船 洋翔」は、その作業のために境港にやってきているのです。同船は4,000t吊ジブスライド格納式起重機船で、国内最大級の新型船です。門型形状式で最大吊能力は業界2位(1位は同社所有の海翔で4,100t吊)。
洋翔は、1,000t吊のフックが4基。
その巨大な姿が遠くからでも見え、ものすごいインパクトを与えるため、連日、見物に訪れる人が多く見られます。
作業エリア内は関係者以外立ち入り禁止ですが、船体が巨大なため、夢みなとタワーの駐車場からでも大迫力を堪能できます。
運がよければ夕日も見られます。
起重機船 洋翔は、ケーソン設置作業が終わると帰ってしまうと思われますので、見るならお早めに。