旧安田墓地入り口から回れ右。岡之坊脇の坂を下り道なりに狭い集落の中を抜けて行きます。

 

諸口川を渡った先、右手にある集落の裏山の中腹に鎮座する神さま。


安田荒魂神社 2014.01.22

 

地元の人が「荒神さん」と親しみを込めて呼ぶ村の氏神です。老朽化による傷みが激しく、修復作業中のようです。

 

安田荒魂神社

 

 創建不明。安田村誌には「旧本殿は籠堂の西下にありたるを慶長3年(1589)、現在の所に移す」とある。延享3年(1746)の「小豆嶋高反別明細帳」にも記載されている文化13年(1816)銘の灯籠もある。木造春日造様向造本瓦葺の社殿内に、木製の小祠とその前にガラス製鏡を祀る。籠堂も付属している。祭礼は7月15日で、カンスケ太鼓、獅子舞、子どもの樽神輿が出る。また福引きも行われている。戦前までは相撲も行われ、夜店も出ていた。

 

 境内には東側に秋葉神社(別記)、西側に疫神社、北東の境内に金羅神社を祀る。

 この神社は荒神さんと呼ばれ、村の氏神であり産土神である。安田地区全体を見渡せるこの小丘の中腹は絶好の位置にあるといえる。

 

概要

祭神 大国美玉(魂)神(村の氏神、産土の神。荒御魂を鎮め幸を祈る神)

所在地 安田仲条の小丘中腹

管理者 安田仲条 平常は老人会がつき1回清掃をする。

 

参考文献に紹介されている「安田秋葉神社」は、「安田荒魂神社」社殿の左手にあります。


安田秋葉神社 2014.01.22

 

同誌の本文には境内東とありますが、西の誤りのようです。

 

安田秋葉神社

 

 創建不明。再建した時期(荒神社と同じか)も不明である。木造一間社流造様本瓦葺の社殿内に木造小祠を祀る。祭礼は荒神社と同じ7月15日で一緒にお祭りする。

 

概要

祭神 加具土神(火防の神)

所在地 安田荒魂神社境内 同神社西側

管理者 安田仲条

 

安田荒魂神社社殿の右手には、石の祠が二社。


疫神社・金羅神社 2014.01.22

 

手前が「疫神社」、奥が「金羅神社」です。文献では手前の「疫神社」が境内西と記されていますが東の誤りのようです。

 

奥の斜面には加工された形跡が感じられる巨石が複数転がっています。


安田荒魂神社 2014.01.22

 

古代の磐座の跡、あるいはタイタンボウ様の聖地なのか!?

 

でも、30年ほど前の話ですが、当時、いかがわしい雑誌が散乱していたという記憶があります。

 

いずれにしても「入らずの山」であることにちがいはありません。

 

参考文献にあったように、境内から安田地区の大部分が一望できます。

 

 


安田荒魂神社 2014.01.22
安田荒魂神社 2014.01.22

 

確かに神様をお祀りするのに、これほど相応しい場所はないかもしれません。

 

◆参考文献

「ふるさと安田 戦後のあゆみ」※太字部分転載