小豆島町内海庁舎（旧内海町役場）裏手、国道４３６号沿い、地元で馬場（ばば）と呼ばれている広場の奥に鎮座する玉姫神社。
祭神は玉依比売（たまよりひめ）。神霊の依った姫、すなわち巫女神をお祀りしたものだと考えられているようです。当社は、当地の氏神である八幡神社に付随して建てられたものだとされています。
八幡の王子神に対し玉依姫は母子神であり、多く八幡神社に合祀されている。「小豆島中寺社方由緒帳（宝永5年＝1708）や「小豆嶋高反別明細帳」（寛永3年＝1750）にも記載されている。本殿は木造一間社流造銅板葺、拝殿は木造入母屋造本瓦葺。
本殿
本殿・千木
本殿・彫刻
拝殿
戦前の安田村誌にはこの神社は次郎太夫の土地に建てたとある。大正9年頃までは講の人たちにより運営していた。現在の建物はその講の人たちにより昭和6年に再建され、玉垣には昭和6年5月5日建立、世話人、寄贈者（40名）が刻まれている。
祭礼は7月17日で植松地区役員が取り仕切って行う。午後4時から八幡神社宮司、地区役員等が参加して神事が行われる。境内及び周辺には提灯が灯され、参詣者も多く夜店も出て賑わう。
概要
祭神 玉比売命（玉依比売命＝巫女、海神）
所在地 安田植松馬場
管理者 安田植松地区（所有は八坂神社）
創建 不明
◆参考文献
「ふるさと安田 戦後のあゆみ」※太字部分転載