南米チリ共和国の首都サンディエゴから西へ約3,700kmに浮かぶ絶海の孤島、正式名称はパスクア島。パスクアは復活祭、つまり「イースター」を意味します。我々、日本人にとっては、「イースター島」と呼んだ方が馴染み深いですね。

日本(成田)からの所要時間は、飛行機を乗り継いで30時間ぐらい。ほぼ地球の裏側、遠い!!でも、死ぬまでに一度訪れたい場所がイースター島。

イースター島は人口は4,000人に満たない、周囲約60kmほどの小さな島です。

面積は狭いですが、その名は広く知られています。

それは、この人面を模した石造彫刻「モアイ」が立っているからです。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-女木島のモアイ像 2002.05.21

製作目的については、祭祀のためという説がありますが定かではありません。


また、超古代文明によって建造されたという説もあります。

さらに、ムー帝国や銀河警察の仕業という説もあります(出典:「宇宙刑事シャイダー」)。

トラウマ必死!!アニメ2期『ゲゲゲの鬼太郎』第35話「イースター島奇談」の舞台にもなっています。

イースター島に人が入植したのが4~5世紀ごろとされており、10世紀頃までにはモアイの製作ははじまっていたとされています。

部族間対立や西洋人の持ち出しなどにより、19世紀にはすべてのモアイ像が倒壊してしまいました。

これら倒壊したモアイ像の一部は、20世紀以降、考古学者や地元の人たちによって起こされました。

1992(平成四)年からは、香川県高松市に本社を置くクレーンメーカーの株式会社タダノが、自社のクレーンをイースター島に持ち込んで、15体のモアイ像を復元・修復など実施しました。その後、現地にクレーンを寄贈しています。

冒頭の写真のモアイ像は、イースター島で撮ったものではなく、高松港の沖、約4kmの所に浮かぶ女木(めぎ)島にたっているものです。

上述しましたように、地元メーカーのタダノが、イースター島での修復プロジェクトのデモンストレーションに使用するために製作されたものです。

女木島は別名「鬼ヶ島」とも呼ばれ、桃太郎に退治された鬼たちが住んでいたとされる島です。根城であった大洞窟が今も残り、観光施設となっています。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-女木島(鬼ヶ島) 2002.05.21

モアイ像は港のすぐ横、イースター島に立つそれと同じく、海を背に陸に向かっています。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-女木島のモアイ像 2008.05.06

女木島へは、高松港から赤い小型フェリー「めおん」で約20分。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-めおん2・雌雄島海運 2006.03.25

1日6往復(通常ダイヤ)で運賃は大人片道360円です。