1983(昭和五八)年の都市銀行期日指定定期のテレビコマーシャル



30年前のCM、都銀って13行もあったんだな。

・・・それにしても兵ちゃん若いね(笑)

このコマーシャルの冬のボーナスバージョンの方が印象に残っているんだよね。歌は同じだけど・・・


この30年、破たんや合併で4行。どことどこがくっついてどうなった??

ちょっとしたクイズになりそうな都市銀行。その本店ビルの一覧です(五十音順)。

協和銀行 本店
旧あさひ銀行本店、2013年解体
[東京都中央区大手町一丁目1番2号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-協和銀行本店 2005.04.17

1991(平成三)年4月 埼玉銀行と対等合併し協和埼玉銀行が誕生
1992(平成四)年 あさひ銀行に商号変更
2003(平成一五)年3月 あさひ銀行がに埼玉県内の営業拠点と資産を埼玉りそな銀行に会社分割し、残ったあさひ銀行は大和銀行に吸収合併されりそな銀行が誕生

隣接するサンワ東京ビル(旧三和銀行東京本部)と共に再開発のため解体されました。

りそな・マルハビル 地上24階・地下4階・塔屋2階 [1978-2013年]


埼玉銀行 本店(画像:Wikipediaより転載)
現埼玉りそな銀行本部・本店・さいたま営業部
[さいたま市浦和区常盤七丁目4番1号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-埼玉銀行本店(Wikipedia)

1943(昭和一八)年7月 戦時統制の一環で4行が大合併し埼玉銀行が誕生
1969(昭和四四)年12月 地方銀行から都市銀行へ転換
1991(平成三)年4月 埼玉銀行と対等合併し協和埼玉銀行が誕生
1992(平成四)年 あさひ銀行に商号変更
2003(平成一五)年3月 あさひ銀行がに埼玉県内の営業拠点と資産を埼玉りそな銀行に会社分割し、残ったあさひ銀行は大和銀行に吸収合併されりそな銀行が誕生


三和銀行 本店
現三菱東京UFJ銀行 大阪営業部
[大阪市中央区伏見町三丁目5番6号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-三和銀行本店(UFJ銀行大阪本部) 2005.08.27

1933(昭和八)年12月 大阪に本店を置く鴻池銀行など3行の合併によりに誕生
2002(平成一四)年1月15日 東海銀行と対等合併(事実上の吸収合併)してUFJ銀行が誕生
2006(平成一八)年1月1日 東京三菱銀行に事実上救済合併され三菱東京UFJ銀行が誕生

写真の旧三和銀行本店ビル(現三菱東京UFJ銀行大阪ビル)は、1955(昭和三〇)年竣工で築60年近くと老朽化が進んでおり建替える方針が発表された。2014年度中に解体工事に着手し2017年度内の完成予定です。


住友銀行 本店
現三井住友銀行 大阪本店営業部
[大阪市中央区北浜四丁目6番5号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-住友銀行本店(三井住友銀行大阪本部) 2009.03.14

1691(元禄四)年 泉屋(住友家の屋号)が、愛媛県新居浜市にある別子銅山をに開坑し、関連事業を興したことに由る
2001(平成一三)年4月1日 さくら銀行と合併して三井住友銀行が誕生

慎重すぎる経営姿勢を「石橋を叩いても渡らない」と揶揄する向きもあった。

大阪市北浜一帯の通称住友村の主として聳える住友ビルディングは、住友家十五代当主の住友吉左衞門友純がのちの日建設計となる住友合資会社工作部を組織し、5年以上の歳月を費やして完成させました。黄土色の外壁は播州産の竜山石を粉砕してから張り付けるという、現在では高価すぎて再現できない工法だといいます。現在は2015年4月までに終える予定で大規模な耐震改修工事中です。

住友ビルディング 地上6階・地下1階[第1期1926年-・第2期1930年-]


第一勧業銀行 本店
現みずほ銀行 内幸町本部ビル
[東京都千代田区内幸町一丁目1番5号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-第一勧業銀行本店</strong></font>(みずほ銀行本店) 2005.08.21

1971(昭和四六)年10月 第一銀行と日本勧業銀行が合併し第一勧業銀行が誕生
2002(平成一四)年4月1日 日本興業銀行のコンシューマーバンキング業務を継承したみずほ統合準備銀行が合併、併せて富士銀行のコンシューマーバンキング業務を分割継承してみずほ銀行に商号変更。同時にコーポレートバンキング業務をみずほコーポレート銀行に分割継承
2013(平成二五)年7月1日 みずほ銀行がみずほコーポレート銀行に吸収合併され法人格が消滅する。同時にみずほコーポレート銀行がみずほ銀行に商号変更。新本店は旧日本興業銀行本店ビル

第一勧業銀行本店ビル(旧みずほ銀行本店ビルを経て現みずほ銀行内幸町本部ビル) 地上32階・塔屋2階・地下4階 [1981年-]


太陽神戸銀行 本店(画像:Wikipediaより転載)
旧神戸銀行本店、現三井住友銀行 神戸営業部
[神戸市中央区浪花町56]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-太陽神戸銀行本店(三井住友銀行神戸営業部)

1973(昭和四八)年10月1日 神戸銀行と太陽銀行が合併して太陽神戸銀行が誕生
1990(平成二)年4月1日 三井銀行と合併して太陽神戸三井銀行が誕生
1992(平成四)年 さくら銀行に商号変更
2001(平成一三)年4月1日 住友銀行と合併して三井住友銀行が誕生

現在の建物および所在地は、旧神戸銀行の本店で太陽神戸銀行本店からさくら銀行神戸営業部(関西本部)を経て、現在は三井住友銀行神戸営業部です。 


大和銀行 本店
現りそな銀行本社ビル
[大阪市中央区備後町二丁目2番1号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-大和銀行本店(りそな銀行本店) 2005.08.27

1918(大正七)年6月 大阪野村銀行として創立
1925(大正一四)年12月 証券部を野村証券株式会社として分離する
1927(昭和二)年1月 野村銀行に商号変更
1944(昭和一九)8月 野村信託株式会社を吸収合併
1948(昭和二三)10月大和銀行に商号変更する
1991(平成三)年7月 新本店ビル竣工
1995(平成七)年9月 ニューヨーク支店巨額損失事件により米国追放
2003(平成一五)年3月 あさひ銀行と合併してりそな銀行が誕生

大和銀行本店ビル(現りそな銀行本社ビル) 地上25階・地下4階 [1991年7月-]


東海銀行 本店
UFJ銀行本店を経て、現三菱東京UFJ銀行 名古屋営業部
[名古屋市中区錦三丁目21番24号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-東海銀行本店(UFJ銀行本店) 2005.03.19

1941(昭和一六)年4月 愛知銀行・名古屋銀行・伊藤銀行が合併して東海銀行が誕生
2001(平成一四)年1月15日 三和銀行との対等合併(事実上の吸収合併)によりUFJ銀行が誕生
2006(平成一八)年1月1日 東京三菱銀行に事実上救済合併され三菱東京UFJ銀行が誕生

名古屋財界の名門企業の俗称「五摂家」のひとつに数えられていた。他の4社は中部電力・東邦瓦斯・名古屋鉄道・松坂屋(現在はJFR傘下の大丸松坂屋百貨店)。


東京銀行 本店(画像:Wikipediaより転載)
現三菱東京UFJ銀行日本橋支店、MUFGプラザ
【東京都中央区日本橋石町一丁目3番2号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-東京銀行本店(三菱東京UFJ銀行日本橋支店)

1946(昭和二一)年 閉鎖期間に指定された特殊銀行の横浜正金銀行の資産を引き継いで開業
1954(昭和二九)年 同年公布の外国為替銀行法に基づき、日本で唯一の外国為替銀行となる
1996(平成八)年4月1日 三菱銀行と合併して東京三菱銀行が誕生
2006(平成一八年1月1日 東京三菱銀行がUFJ銀行を救済合併して、三菱東京UFJ銀行が誕生

所在地は日銀の正面、三越本店の裏に位置する。TBS制作『日曜劇場・華麗なる一族』では、隣接する日銀貨幣博物館とともに大同銀行本店として、まったく違う建物としてCG処理されている。


富士銀行 本店
みずほFG二代目本店、みずほ銀行東京中央支店を経て再開発のため2009年解体
[東京都千代田区大手町一丁目5番6号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-富士銀行本店(みずほ銀行大手町本部) 2005.10.23

1864(元治元)年3月 安田善次郎が江戸日本橋人形町通り乗物町(現在の中央区堀留)に露店の乾物商兼両替商安田屋を開業
1948(昭和二三)年 安田銀行が富士銀行に商号変更
2002(平成一四)年4月1日 日本興業銀行のコンシューマーバンキング業務を継承したみずほ統合準備銀行が合併、併せて富士銀行のコンシューマーバンキング業務を分割継承してみずほ銀行に商号変更。同時にコーポレートバンキング業務をみずほコーポレート銀行に分割継承
2013平成二五)年7月1日 みずほ銀行がみずほコーポレート銀行に吸収合併され法人格が消滅する。同時にみずほコーポレート銀行がみずほ銀行に商号変更。新本店は旧日本興業銀行本店ビル

旧富士銀行本店ビル(地上16階・地下4階)[千代田区大手町1丁目5番5号]の竣工は1966(昭和四一)年、大手町フィナンシャルセンター(地上24階・地下4階)[千代田区大手町一丁目5番4号]の竣工は1992(平成四年)年6月。FCは築年数が浅いにもかかわらず経済合理性や容積率の関係上、一体開発のため解体されました。


北海道拓殖銀行 本店(画像:Wikipediaより転載)
北洋大通りビルに改名、2006(平成一八)年11月解体開始、翌2007年解体完了
[北海道札幌市中央区大通西三丁目7番地]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-北海道拓殖銀行本店(Wikipedia)

1899(明治三二)年 北海道拓殖銀行法制定
1900(明治三三)年 前年に制定された拓銀法に基づき特殊銀行として北海道拓殖銀行設立
1997(平成九)年11月17日 北洋銀行への営業譲渡を発表し、事実上経営破たん
1998(平成一〇)年 道外の店舗を中央三井信託銀行への譲渡決定を発表

同年4月5日日産生命、7月4日東海興業、9月18日ヤオハン、10月14日京都共栄銀行、11月3日三洋証券、11月22日山一証券破たん、11月26日徳陽シティ銀行破たんなどが相次ぎました。特に生保や証券会社の戦後初に破たんとなり、下位とはいえ都銀が破たん。いよいよバブル清算の先送りが限界に達し、都銀13行と大手20行は潰さないという大蔵省の護送船団方式が崩れた年でもありました。

兜町から大手町にかけての永代通り沿いに本社を構える大手企業の倒産が続いたことから、「倒産ストリート」などという悪意を込めた報道が一部マスコミにみられました。


三井銀行 本店
2001(平成一〇)年4月より2010[平成二二)年10月まで本店営業部、SMFG本社、2011年1月-12年10月解体
[東京都千代田区有楽町一丁目1番2号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-三井銀行本店(三井住友銀行本店) 2010.10.15

1683(天和三)年5月 三井八郎衛門高利が江戸駿河町(現在の日本橋室町)に開業した越後屋三井両替店が起源となる
1943(昭和一八)年 第一銀行と合併し帝国銀行発足。当時日本で最大の都市銀行となる。
1948(昭和二三)年 旧三井・旧第一の行内対立から第一銀行が分離
1954(昭和二九)1月 三井銀行に改称
1960(昭和三五)年 本店を有楽町の日比谷三井ビルディングに移転
1990(平成二)年4月1日 太陽神戸銀行と合併して太陽神戸三井銀行が誕生
1992(平成四)年 さくら銀行に商号変更
2001(平成一三)年4月1日 住友銀行と合併して三井住友銀行が誕生。本店を九段下より有楽町へ移転する

発足当初の本店は日本橋室町の三井本館に置かれていました。2010(平成二二)年10月三井住友銀行本店が大手町の三井住友銀行本店ビルディングへ移転したことから、再開発のため解体されました。


三菱銀行 本店
東京三菱銀行本店を経て、現三菱東京UFJ銀行本店、MTFG本社を経て現MUFG本社
[東京都千代田区大手町二丁目7番1号]

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-三菱銀行本店(三菱東京UFJ銀行) 2006.10.15.JPG

1880(明治一三)年 郵便汽船三菱会社(現日本郵船)から三菱為替店が分離独立
1885(明治一八)年 三菱為替展閉鎖
1895(明治二八)年 三菱合資会社銀行部設立
1919(大正八)年  三菱銀行設立
1948(昭和二三)年 戦後の財閥解体令に伴い千代田銀行へ改称
1953(昭和二八)年 三菱銀行へ再改称
1996(平成八)年4月1日 東京銀行と合併して東京三菱銀行が誕生
2006(平成一八年1月1日 東京三菱銀行がUFJ銀行を救済合併して、三菱東京UFJ銀行が誕生

協和+埼玉→あさひ あさひ+大和→りそな あさひ-埼玉→埼玉りそな

三和+東海→UFJ 

東京+三菱→東京三菱 東京三菱+UFJ→三菱東京UFJ

太陽神戸+三井→太陽神戸三井→さくら さくら+住友→三井住友

第一勧業+富士+日本興業→みずほ・みすほコーポレート みずほ+みずほコーポレート→みずほ

北海道拓殖→破たん→北洋銀行、中央三井信託などへ営業譲渡

協和、三和、富士、たくぎん、三井の本店は解体され、名称もろとも歴史の流れの中に消えていってしまった感のある銀行もありますね。

その後を撮りに行かなきゃな・・・