あじさいが咲く時期になると、思い出すドラマがあります。社会現象と呼ばれるまでに至ったそれは・・・
今では国民的女優となった綾瀬はるかがほぼ無名だった時代に主演したTBS製作の金曜ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』、2004年7月2日から9月10日まで、11回+9月17日放送の特別編1話の全12話のTVドラマです。
2004年というと今から9年も前か・・・
綾瀬はるかは、あの時と変わらんね~
『世界の中心で、愛をさけぶ』は、先に片山恭一の青春恋愛小説がベストセラーとなり、長澤まさみ主演の映画が大ヒット!!映画版は、地元香川県がロケ地となり、上映後にはロケ地めぐりに訪れるカップルが後を絶たず、「恋人の聖地」として定着、今でも訪れる人が多いようです。
ロケ地となった西伊豆の松崎町周辺は、以前仕事で年に何回か訪れていた場所でした。西伊豆は東伊豆に比べて、交通の便がすこぶる悪く、再々プライベートでは行けるような場所ではありません。
こちらはドラマ放映中からロケ地に人が押し寄せ、町の有史以来初の大渋滞が発生したのだとか!!そして放送終了後、数年たっても遠く他県から、ドラマロケ地をめぐるカップルの姿をよく見かけました。
また、町の観光協会でロケ地マップなどを作成したり、撮影に使用された道具類を展示する企画展を催したりと町興しに結び付けていました。
「綾瀬版セカチュー」といえば、ロケを行った松崎町を一望できるこの場所「あじさいの丘」としてロケが行われた「牛原山町民の森」からの景色です。
毎週、エンディング冒頭に挿入されるので印象に焼きついています。
はじめて見た時は「お―――っ!!」と歓声が上がるはず。
ここであじさいについて綾瀬はるかから蘊蓄が・・・
「あじさいって不思議な花でね、土壌の酸性度によって色が変わるんだって。青いあじさいは酸性、ピンクはアルカリ性、ちなみに植物がよく育つのは弱酸性なんだって。」
う―――ん、勉強になるな~!!
ロケの際には、プランターに植えられたあじさいを大量に持ち込み「あじさいの丘」とされましたが、放送終了後、地元の人達によりあじさいが植林され、本物の「あじさいの丘」となっています。
視線を右にパ――――――――――ンすると・・・!!
朔と亜紀の通う「宮浦高校」の外観に使用された「静岡県立松崎高等学校」が見えます。
実際にロケ地に訪れて歩いてみると、日常の通学路の風景、田や路地に橋、防波堤や灯台など、日本全国どこの田舎町にあるありきたりの風景ですが、そのまちなみのなんと美しいことか!!見方、見せ方だよなーと実感しました。
日常を過ごすどこにでもいそうな高校生が主役で、こういってはなんですが、在り来たりの分かりやすいストーリー展開であったことから、取っつき易く感情移入しやすかったのかなぁと思っておりました。・・・ですが製作陣をみると演出は堤幸彦、脚本は森下佳子、プロデューサーは石丸彰彦といったメンバー、それにあの出演者ですからね。
テッパンですよ・・・。
ですから、いまさらヘンなリバイバルは止めてね。