東屋展望台から「山王寺の棚田」を眺めていると・・・!!
むむむっ!?
はて?あれはいったい??
下りて行って確認!!
日本の棚田百選
山王寺棚田
神楽・雲海の里と書かれた標柱
その横の年間予定表には、田んぼの学校の年間行事が記されています。
左側に立つ石柱には、八大龍王の文字が刻まれていました。
そのとなりの高札に由来などが記されていました。
八大龍王神(神仏習合神)
神号~八大龍神~淤迦美之神(オカミノカミ)
仏号~八大龍王~仏法を守る八龍王
雨を司る神で、山々を鎮め、水を鎮める治山、治水の守護神。
通称~龍宮さん
古くは、日照続きの際雨乞祈祷が行われた。
以前は、これより下の地に祀られていたが諸事情から現在地に移転され今日に至っている。
以上、高札より転載
雨を司る、治山、治水の守護神「龍」のブロンズ像は水木しげるロードにもあります。
「龍」は古代中国で発生したものといわれ、紀元前年の新石器時代の遺跡から、「龍」と思われる文様が発見されています。
漢の時代には「龍」に雨乞いの祈祷をしたという記録があり、その頃から、すでに「水神」としての性質をもっていたということが考えられます。
また、中国では皇帝のシンボルとされました。日本へは弥生時代には伝わっていたようで、中国から渡来した「龍」に日本古来の「蛇神信仰」や「水神信仰」が結びついたと考えられています。
江戸時代前期から中期に成立した『和漢三才図絵』には、中国の薬学書『本草綱目(ほんぞうこうもく)』には「龍」の姿をこう記しています。頭は駱駝(らくだ)、角は鹿、眼は鬼、耳は牛、項うなじは蛇、腹は大蛇(蜃)、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎に似ているという。声は銅鑼を打ったような音に似ており、口が髭あり、龍の八十四枚の鱗のうち、喉元に一枚だけ逆さになった一尺四方の鱗があるといいます。
![山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-龍 2013.06.05](https://stat.ameba.jp/user_images/20130606/00/sanin-department-store/71/aa/j/o0576043212565687648.jpg?caw=800)
この鱗を「逆鱗(げきりん)」といい、普段は人に危害を加えることのない「龍」も、これに触られると激しく怒り、触れたものの命を即座に奪うとされています。このことから、帝王(主君)の激怒を呼ぶ行為を指して「逆鱗に嬰(ふ)れる」と比喩されたわけです。現代では、目上の人物の激怒を買う行為を指すようになり、激怒そのものを指す言葉として用いられます。
「龍」は怒らせると怖いですが、本来はありがたい「神獣」です。
◆参考資料
『日本妖怪大全』 水木しげる 著 講談社 発行
『日本妖怪大事典』 水木しげる 画 村上健司 編著 角川書店 発行