21日、米子市角盤町の米子高島屋が、来月4月8日より鳥取県南部町内で移動販売をはじめると発表しました。
南部町の人口は約11,600人で、高齢化率は30%を超えていて、中山間地域では自動車を持たず、公共交通機関などの移動手段も乏しい地域の「買い物難民」が課題となっています。
そこで「米子タカシマヤ ローズちゃん号」(2トントラック)に食料品や日用雑貨などおよそ500品目を積んで、10~11集落からなる3ルートを設定し、年末年始を除く月曜日から土曜日まで毎日、午前10時半に米子高島屋を出発し午後5時に戻るまでの間に1ルートを巡回。
これまで不便な生活を強いられていた高齢者のみなさんの利便性を高め、喜んでもらおうという取り組みです。また販売員による見守り活動も期待されています。
主に各集落の公民館などを拠点として販売を予定しており、食料品や日用雑貨などの他に、中元や歳暮などの贈答品の取り込みにもつなげる見込みで、初年度の売上は3,000万円を目指すということです。
地元ではすでに4社が移動販売を手がけていますが、米子高島屋は競合しない集落を選定しました。
今まで移動販売が来なかった地域のみなさんにとってはうれしい知らせでしょうね。
なお、商品価格などは店頭と同じに設定されており、高島屋の創業者初代・飯田新七の商いに対する基本精神を四つの店是として、今に受け継がれていることがわかります。
● | 確実なる品を廉価(れんか)にて販売し、自他の利益を図るべし |
● | 正札掛値(しょうふだかけね)なし |
● | 商品の良否は、明らかにこれを顧客に告げ、一点の虚偽あるべからず |
● | 顧客の待遇を平等にし、いやしくも貧富貴賎(ひんぷきせん)に依りて差等を附すべからず |
なお、このような取り組みは日本百貨店協会加盟店の中でも、米子高島屋のこの取り組みが初めてだそうです。
幸せを運ぶ「米子タカシマヤ ローズちゃん号」撮りに行かねば!!
あ、見かけた時は、もちろん何か買わせていただきますよ。