雲南市加茂町付近を通ることがあれば、必ずお立ち寄りいただきたい場所。
仲道郁代・森麻季デュオコンサート 【雲南市加茂文化ホール ラメール】
「ワンダーJAPAN」日本の不思議な≪異空間≫500」に掲載されていた珍建築
メンテナンスに莫大な費用がかかりそうな複雑怪奇で奇妙奇天烈な奇想建築
雲南市加茂文化ホール ラ・メール
設計は、日本のポストモダンを代表する建築家の一人渡辺豊和
総工費は21億円を掛けた白亜の宮殿です。この日は空も地べたも同じような色に染まっていて、イマイチ何がどうなんだか判別が付きにくいのですが、そのイメージは「卵を抱いたヤマタノオロチ」だそうで中央右の大ドーム(大ホール)が卵なのでしょう。
海の近くにあるわけでもなく、川沿いの里にあるのに何故「ラメール」??
旧加茂町時代に「遊学」事業の一環として、1994(平成六)年12月に竣工、翌1995(平成七)年に開館、同町の光明寺から望む雲海の中の町をイメージして「ラメール」と命名されたようです。
中央左の菱型建屋の上には「羽ばたく鴨」
「未来へ羽ばたく加茂町」をイメージしたのでしょうか?
表に回ると、一転カクカクした印象のファサードですが、とんだスットコドッコイ建築(←最上級の褒め言葉です)に変わりはありません。
謎の段々、柱状節理なのか?それとも新手の紙相撲力士なのか?
地元の人に言わせると、「雨は漏る」、「周辺環境とマッチしない」、「使い勝手が悪い」という、「どげしゃもない建物」らしいですが、見た目「アヴァンギャルド」で「カオス」なスットコドッコイ具合がいいじゃござんせんか(←完全に人ごと)。個人的にはこげな珍味は大好物でございます(笑)
ホール表側、玄関の跳ね上がった三角の庇は「ヤマタノオロチの尻尾」をイメージしているのでしょう。
ということはあの中に・・・、「草薙の剣(天叢雲剣)」が??
そしてなにやら、歩道の真ん中に巨大な銅鐸が放置されています。ぼさっと歩いていると激突して、銅ならぬ金を強打・・・(以下自粛)
これは、やはり車止め??
町内の加茂岩倉遺跡から、1996(平成八)年に古代出雲文化にまつわる銅鐸が多数出土していることからシンボルとして製作されたのでしょう。
◆参考文献
「ワンダーJAPAN 日本の不思議な≪異空間≫500」 / 三才ブックス 発行