美保関灯台をあとにして、境港へ帰らなきゃ!!

 

駐車場からはるか対岸を望めば眩しい朝陽

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-幻日・美保関 2013.01.27

 

うっすらと見える山影

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-大山・美保関 2013.01.27


伯耆富士と形容される霊峰大山(だいせん)

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-大山・美保関 2013.01.27


じげ(地元の人)にとっては郷土の景色、誇りです。見る場所によって各々の姿を見せてくれるオモシロイ山でもあります。決しておおやまではありません!!

 

「せん(呉音読み)」や「さん(漢音読み)」と付く場合は、信仰の対象となっているものを指します。それ以外が「やま」とされています。一般的に前者は「富士山(さん)」、「高尾山(さん)」、「磐梯山(さん)」、「比叡山(ざん)」、「大山(せん)」、「氷ノ山(せん)」、などがあります。後者は「浅間山(やま)」、「茶臼山(やま)」、「大江山(やま)」などがあります。ただし日本三霊山の一つの数えられる「立山(やま)」などもありますので、あくまでも一般論としてお含み置きください。

 

そうこうしているうちに、雲が晴れ、日も高くなってきました。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-大山・美保関 2013.01.27

 

柔らかな陽光が美保湾の水面を照らします。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-朝日に煌めく美保湾・美保関 2013.01.27


これは、まさに金色の鱗だね。

 

視線を上に戻し、右に振ると・・・!!

 

おおっ!!

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-王子製紙米子工場・美保関 2013.01.27

 

通称「王子様」、または「雲の工場」ともいわれる王子製紙米子工場です。その異様な威容は、およそ20km離れた対岸からであっても、肉眼で確認することができます。

 

境港へ向かって進んでいると、左前方に見えてくるこの男女岩(めおといわ)。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-男女岩・美保関 2013.01.27


日本全国に夫婦岩と名乗る者は数あれど、自然の造形として最高の完成度を誇るのが美保関のこの男女岩であると信じて疑いません。なぜなら沖の男岩にはチ○コがにょっきり、新小岩ならぬチ○コ岩。陸(おか)側の女岩にはぼっかり空いた穴、これはマ○コ岩でしょう。「めおと」を漢字で表記したときに「夫婦」とせず「男女」としたところがなかなかニクいじゃあ~りませんか!!良縁や子宝にご利益がありそうです。

 

境水道大橋を半分渡ればそこからは鳥取県、妖怪のまち境港ですぞ!!

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-境水道・境水道大橋 2013.01.27


左が鳥取県境港市、右が島根県松江市美保関です。ここから境港が世界に誇る巨匠水木しげる大先生の生家を見ることができます。また写真の左端に木が見えている場所が境台場公園で桜の名所です。

 

橋の反対側を見てみると、右が境港の埋立地、左の島根半島の海沿いの戻ってきた道路が見えています。遥か先に見えるのが島根半島東の突端、先程まで居た灯台のある美保之碕。う―――む、どうやら雪雲が追いかけてきているようですね。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-境水道・境水道大橋 2013.01.27

 

写真中央左よりの浮標(ブイ)の近くになにやら影が・・・!!

 

島根半島福浦沖にあるこの岩礁は、鯨によく似ているため鯨島また鯨岩と呼ばれており、その昔に鯨が固まって岩になったとも伝わっています。幕末には、境台場から手ごろな距離にあることから、大砲の試射の目標にされたと云われています。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-鯨島・境水道大橋 2013.01.27


近代まではこのような岩礁が数多くあり、不案内な北前船が座礁し転覆することもあったようで、北国倒しと呼ばれるものもありました。しかしそれらは浚渫工事により除去されています。

 

ご当地の出雲地方では、出雲大社(大国主命)にお参りしただけでは片参りと云われています。大国主命の御子とされる事代主命(ゑびす様)をお祀りした美保神社にもお参りしてこそご利益が大きくなろうというものです。美保神社は水木しげるロードからおよそ12km、時間にして20分ほどで到着します。美保関への案内標識も整備され分かり易く、行き易くなっていますので、出雲大社へお参りの際は、水木しげるロードと美保神社へもお越しいただき、巨万のご利益をお持ち帰りください。

 

個人的には美保神社の方が、ぷ―――んと漂う神代の空気、えも言われぬパワーを感じるスポットでお薦めです。出雲大社もいいんですが、観光地化されすぎ、テーパパーク化しているように感じてしまいどうも苦手なのです。