冬の日本海というと・・・

 

 

 

鉛色の空に舞う雪。そして荒波、断崖絶壁に追い詰められる犯人。そして、説得する船○英○郎・・・。そんなイメージ??米子市から境港市へと続く弓浜(きゅうひん)半島は、元々あった夜見嶋に流砂が堆積し陸続きとなったため、全体的になだらかな平地で、東の美保湾沿いにはおよそ10数kmに渡って砂浜が続いています。う―――む・・・、残念ながら犯人を追い詰めることができないのです。まぁ、犯人は追い詰められませんが、パラダイス!?があるからよしとしましょう♪

 

 

そのパラダイスとは、米子市の東側、弓浜半島の根元にある皆生(かいけ)温泉です。1900(明治三三)年に皆生海岸の浅瀬に湧き出る熱湯を偶然漁師が発見し、その後、山陰随一の温泉街に開発されました。源泉温度は、およそ65~83℃と高温であるため加水して提供されています。泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、やはり海の底から湧き出ているからでしょうか?お味の方はかなり塩っぱい!!この塩っぱい!!のが塩なのにミソ!?この塩類が皮脂を溶かして石けんをつくり、肌をうすいベールをまとったようににコーティングするため湯冷めしにくく、美肌効果に優れているということだそうです。

 

また、夏には海水浴場が開かれ多くの人が訪れます。しかし、押し寄せる波や引く波は強力で、過去には海岸線が大きく波に浚われ、源泉施設や宿泊施設が海に飲み込まれるという事態が頻繁にあったようです。現在ではテトラポットなどが投入され、海岸線の減退に一定の歯止めがかかっているようです。

 

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-日本海(皆生海岸) 2013.01.27

 

 

怒涛の荒波と受け止めるテトラポット!!

 

 

某映画会社のオープニング映像のよう??

 

 
山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-日本海(皆生海岸) 2013.01.27

 

重低音の振動が体の芯に響きます。これを撮影したのは26日の土曜、雪が降ったり止んだりするクソ寒い中、30分ほど粘ってみました。気温は低かったのですが風がほとんどなかったので、体感温度としてはそれほど寒くはありませんでした。だから粘れたんですがね・・・。風が然程吹いていなくても、いい波!?というか、そこそこ大きな波が押し寄せてくるんですよ。

 

 

でも、なぜなんだろう?

 

 

北陸側の日本海から押し寄せてきているのだろうか??

 


激しくなってきた雪の向こう、弓浜半島の先の境港、さらにその先にある島根半島の灯火が見えます。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-日本海(皆生海岸) 2013.01.27

 

 

ややっ!!右手に一際明るく見える灯火の正体は・・・??

 

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-日本海(皆生海岸) 2013.01.27


それは1898(明治三一)年に建設された山陰最古の石造灯台で「世界の灯台100選」や「日本の灯台50選」に選定、灯台としては初の登録有形文化財に登録され、近代化遺産にも指定されている美保灯台です。美保碕から皆生海岸まで直線距離にして20kmぐらいでしょうか?この灯台の光量だと44km先まで認識されるそうです。

 

テトラポットに打ち付け、砕け飛び散る波しぶきの向こうに見えるのが、美保関から境港に至るまちの灯火。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-日本海(皆生海岸) 2013.01.27


時刻は23時を回ったぐらい・・・。当然、周囲には人っ子ひとりいません。いよいよ雪が激しくなってきたので撤収いたしました。