切手が語る-49.アルクトゥルス(XBB.1.16)ってどんな変異株?- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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皆さん、こんにちは! 最近、「アルクトゥルス」という、なんだか星の名前のような新型コロナウイルスの変異株を耳にすることはありませんか?

今回は、このアルクトゥルス(XBB.1.16)が一体何者なのか、その発見から現在に至るまでの歩み、そして私たちにどんな影響があるのかを、わかりやすく解説していきます。

1. アルクトゥルス、その名の由来は?


まず、この変異株の名前「アルクトゥルス」は、正式な科学名ではありません。

 

これは、XBB.1.16の感染が拡大した際に、インドのSNSユーザーを中心に、おうし座の一等星「アルクトゥルス」にちなんで呼ばれるようになった俗称です。

この変異株が初めて確認されたのは2023年の初頭にインドで最初に検出され、その後急速に感染を拡大させていきました。

2. 発見から世界へ広がるまで


2023年2月にインドで検出されたXBB.1.16は、その高い感染力から瞬く間にインド国内で主要な株となりました。

 

そして、同年3月30日には、世界保健機関(WHO)によって「監視下の変異株(Variant Under Monitoring)」に指定されます。

さらに、その後の状況を考慮して、4月17日には「注目すべき変異株(Variant of Interest)」へと格上げされました。

 

この頃には、日本を含む世界30カ国以上で検出されるようになり、世界的な広がりを見せていきました。

3. アルクトゥルスの特性とは?


アルクトゥルスは、同じオミクロン株の仲間である「XBB.1.5」という株から派生した変異株でXBB.1.5と比較して、スパイクタンパク質にいくつかの特徴的な変異を持っています。

これらの変異が、アルクトゥルスに以下のような特性をもたらしていると考えられています。

1.高い感染力: 過去の株と比較して、感染力がさらに高まっているとされています。

2.免疫逃避能力: これまでのワクチン接種や感染によって得られた免疫を、ある程度すり抜ける能力を持っていると指摘されています。

3.新たな症状の報告:XBB.1.16に感染した子どもたちを中心に、「結膜炎」の症状が報告されていて目の充血やかゆみ、目やになど、目の症状を伴うケースがあるのが特徴です。

 

ただし、頻度はそれほど高くなく、感染者全体の1〜3%程度とされています。

重症化リスクについては?

現在のところ、アルクトゥルスが過去の株に比べて特に重症化しやすいという明確な報告はありませんが、感染者数が増加すれば、結果として重症者も増加する可能性があるため、引き続き注意が必要です。

今後も、新型コロナウイルスは絶えず変異を続けていく可能性がありますで最新の情報を確認し、基本的な感染対策を続けることが大切です。

 

切手は2023年ギニア発行の「新型コロナウイルス変異株小型シート」で、、シート面にはアルクトゥルス(XBB.1.16)粒子・感染する場所・最初の流行地インド、切手面にはアルクトゥルスの文字とともにウイルス粒子が描かれています。

 

 



 

 

 



「アルクトゥルス(XBB.1.16)小型シート」と題された2023年ジブチ発行の小型シートが示されています。切手の1つには、医師、アルクトゥルスの粒子、そして流行の広がりを示すグラフが描かれており、世界の健康への対応とウイルスの伝播を視覚的に表しています。

 

 






「新型コロナウイルス変異株小型シート」と題された2023年ギニア発行の小型シートには、感染の兆候を示す目、検査のために採取されたサンプル、流行の傾向を示すグラフ、そして発生地を示すテキストが描かれシートの余白には、「XBB.1.16」という文字がウイルス粒子の芸術的なレンダリングと共に明確に表示され、投稿の視覚的なテーマを設定しています。