クラーケンは、近世ノルウェーに伝わる海の怪物で巨大なタコとみなすのが一般的ですが、中には島ほどの大きさを持つとも伝えられています。
クラーケンの伝承は古く、13世紀ごろのアイスランドの文献に記録が残されています。
その後、18世紀にかけて多くの目撃談が報告され、船舶を襲って沈めてしまう恐ろしい怪物として恐れられました。
クラーケンの正体については、巨大なダイオウイカやコウイカであるという説が有力ですがダイオウイカであっても、クラーケンのような巨体に成長することはないと考えられています。
そのため、クラーケンの伝承は実際に出現した生物に基づいたものだけでなく、人々の想像力によって誇張された部分も大きいと考えられています。
近年では、クラーケンを題材にした小説や映画、ゲームなどが数多く制作されてその姿は作品によって様々ですが、いずれも巨大で恐ろしい怪物として描かれています。
1939年ノルウェーの漁師が捕獲したダイオウイカは、体長13m、触腕8.7mの巨大なものでした(動物ギネス)。
切手は1990年カナダ発行の「伝説の生き物切手」の中の一枚で、クラーケンが描かれています。
切手は2005年フランス発行の「ジュール・ヴェルヌ没後100年記念切手」の中の一枚で、彼の作品の『海底二万里』に、主人公でフランスの海洋学者、ピエール・アロナックス博士と助手のコンセイユ、カナダ人で銛打ちの名手ネッド・ランドの3人が海の魔物、クラーケン(タコとして描かれています)と格闘する場面が描かれています。

切手は2002年ノーフォーク島発行の「クジラとダイオウイカ切手」で、マッコウクジラに巻き付くダイオウイカが描かれています。
切手は2020年フランス領南極発行の「南極のイカとタコ小型シート」で、切手には南極のイカとタコ、シート面には船を襲うクラーケンが描かれています。




