気になる話色々-6.ピジョンミルク- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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医学関係の仕事に携わっている傍ら長年収集した医学切手を使用して、医学関係の出来事を興味深くそしてわかり易く解説いたします。

ピジョンミルクとは日本語では「素嚢乳(そのうにゅう)」と呼ばれています。 

その名の通り "鳩の乳" です。 

実は鳩は鳥なのにも関わらずミルクを出して子育てをする珍しい鳥なのです!!

ピジョンミルクは、素嚢(そのう)という胸のあたりで作られるもので、素嚢の内壁から分泌され、育雛の際に吐き戻しによって子に与えられる液体で鳩のヒナは一定の期間ピジョンミルクとよばれるミルクを飲んで過ごすのです。

 

鳩はヒナが生まれる前の卵を温めているときに、体内でそのう乳の元となる物質を生成します。

鳩の親鳥は、ヒナが生まれて子育てをするときに親が口移しで与えていきます。

ピジョンミルクには動物性タンパク質や脂肪分が多く含まれており、ヒナが空を自由に飛ぶための丈夫な体を作るために必要な成分を補うことができるのです。

ちなみに、ピジョンミルクはオスの鳩も生成することができ、鳩のほかにはフラミンゴもヒナにミルクを与える鳥類として知られています。

子供に乳を与えるのは、哺乳類ですが鳥類が乳をヒナに与えるのは驚きです。

こうしてミルクを与えられて育ったヒナは、やがて親から空の飛び方やエサの取り方を教えてもらい、巣立っていきます。

このような鳥類特有の繁殖行動や生理機能については、野生動物保護の観点からも研究が進められています。

 

ピジョンミルクは鳥類の独特な生態を示す一例といえるでしょう。




切手は1957年ハンガリー発行の「鳩展切手」の中の一枚で、伝書鳩が描かれています。

 



切手は1966年キューバ発行の「ハトの繁殖切手」の中の一枚で、イエバトが描かれています。

 


切手は1994年日本発行の「通常切手」で、キジバトが描かれています。

 



切手は2011年ベラルーシ発行の「ベラルーシの動物相切手」の中の一枚で、伝書鳩が描かれています。